フランスで最も美しい村の一つ、エスタン村
Village d'Estaing, l'un des plus beaux villages de France
フランス南部: 2)ミディ・ピレネー地方(La region de Midi-Pyrenee)
私は、フランスの巡礼道を4度に渡って歩いて来ました。その間、この地方の数多くの町を訪れました。エスタン、コンク、フィジャック、カオール、モアサック、コンドン、ルルドなどの巡礼地の他、リューションなどピレネー山地の景勝地も訪れました。今後順次、この地方の訪問地をご報告して行きます。
a. エスタン Estaing (アヴェイロン県 Dep. d’Aveyron)
エスタンは、フランス・サンティアゴ巡礼路の一つ、ルピュイの道(Chemin du Puy)の途中にある、人口600人ほどの小さな村です。ロット川(Le Lot)右岸に佇む景観の美しさにより、フランスで最も美しい村の一つ(L’un des plus beaux villages de France)に数えられています。同時に、ユネスコの世界遺産にも指定されています。
村の中心に聳えているエスタン城(Chateau d'Estaing)が、景観の大きなアクセントになっています。この城は、中世の時代にこの地の領主であったデスタン家(Famille d’Estaing)によって、15-6世紀の頃に建造されたものです。この城は、一時デスタン家の手を離れましたが、現在はデスタン家の後継者となっているフランス元大統領ヴァレリー・ジスカール・デスタンの所有となっています。
村のシンボルとなっているエスタン城
この村には、エスタン城の他、16世紀に建造されたゴシック様式の石橋(Pont sur le Lot)並びに、15-16世紀に再建されたゴシック様式のサン・フルーレ教会(L'eglise St-Fleuret)などがあり、いずれもフランスの歴史的建造物に指定されております。
ロット川に架かる中世の石橋
橋を渡ると、美しい街路に通じており、中心地にはエスタン城やサン・フルーレ教会などがあります。
エスタン村の街路
サン・フルーレ教会
市街地を散策した後、私は由緒ある石橋の欄干に腰を降ろして休憩し、ロット川の向こうに広がる村の絶景にしばし見惚れていました。その後、巡礼の旅を続けましたが、橋の下流はすぐに村はずれとなり、対岸の緑が川面に映えて、自然情緒が溢れる景観を見せていました。
ロット川
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