以前、「驚異の発根力!・アゲラタムとエンサイ」のレポートで、アゲラタムはすぐに発根するがメランポジュームは発根せず切り口から腐ってしまう、と報告しました。
だったら腐らず傷みにくくすれば発根できるのでは?と思って実験することにしました。
まずは、今日の花壇の様子。切り戻しや花がら摘みは一度もしていません。全然手をかけなくとも長期間綺麗に咲き続けてくれています。ほんと、コスパがいい植物です。
今回用いた方法、それは水に塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)を入れるというもの。濃度は水200ml当たり漂白剤1滴程度。界面活性剤が入った商品でも大丈夫です。簡単にいうとハイターでもキッチンハイターでもどちらでも良いということ。漂白剤入りの水が発根に害がないことを示すためのコントロールとして すぐに発根することが分かっているアゲラタムも併せて水挿ししました。
すると・・アゲラタムは開始後3日で発根が確認できた一方、メランポジュームはというと・・
この写真は水挿ししてから16日経過した時の茎の断面付近です。通常の水だと数日で傷むところ、水に塩素が入っているおかげで長期間生き生きとした状態が保てました。しかし、断面と節どちらからも全然発根する兆候さえも見られませんでした。
今回分かったこと・・
- 傷みやすい切り花でも長持ちさせるためには、用いる水200mlに対して塩素系漂白剤1滴の割合で加えると良いことが分かりました。
- メランポジュームの挿し芽あるいは水挿しを成功させるのはかなり困難であることが分かりました。
あとは工夫の余地としては、オーキシン系の発根促進剤やメネデールが残されていますけれど・・・どんな工夫をしても何をやっても発根しない植物というのもあるのかなぁ。今年は気温が下がってきて挿し芽に不適な季節になるので諦めますね。まぁ種まきすれば容易に育てられるから全然困らないのですけれど。そうそう、そろそろ来年のためにタネを採っておくことにしましょう。