前回はエコロジカルフットプリントについて取り上げましたが、
今回は「バイオキャパシティ」と「オーバーシュート」について書いていきます。
エコロジカルフットプリントとは、人間の活動において、地球環境にかけている負荷の大きさを図る指標です。
エコロジカルフットプリントを考える上で、バイオキャパシティとオーバーシュートという概念は重要になってきます。
「バイオキャパシティ(生物生産力)」と「オーバーシュート(需要超過)」の考え方
「バイオキャパシティ」とは、生物生産力とも呼ばれており、自然が光合成によって提供してくれる生態系サービスのことです。生産可能な土地水域の面積、すなわち生産可能な土地や水域がどれだけ存在するかを示す値です。
エコロジカル・フットプリントが、バイオキャパシティを超えた状態を、オーバーシュート(需要超過)といいます。
1年で生み出すことができる生態系サービス(食物の生産や気候の安定、水質の浄化等)を一年以内に消費しており、自然環境に大きな負荷を過剰に失われているのです。
毎年地球1.4個分のエコロジカルフットプリントとなります。日本人の平均は1人当たり2.8個です。
このままのエコロジカルフットプリントを地球が支えることは持続可能ではないため、エコロジカルフットプリントを削減する必要があります。
この問題や地球全体の課題を包括的に解決するために設定されたのがSDGs(持続可能な開発目標)です。17の分野でゴールを設定しており、環境問題だけでなく、貧困や教育、経済発展等があります。
今後はSDGsについても紹介していきます。
引用:特定非営利活動法人 エコロジカル・フットプリント・ジャパン