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検証「日本の常識」 ~キックボード~

2009年09月03日 | ウィーン&ベルリン 音楽の旅 2009

ウィーンのSバーン(近郊鉄道)の地下ホームでキックボードを持つおにいさん

ウィーンの街中でよくみかけたのがこのキックボード。こちらでは子供だけでなくおにいさんもおねえさんも、おじさんもおばさんも、それにおじいさんが乗っているのも見かけた。

キックボードは子供の遊び道具ではなく、日常生活の「足」として使われているようだ。ショッピング通りをキックボードで走り、お店に持ち込んで買い物をしたり、駅のホームまでキックボードで乗りつけて自転車同様に電車に乗せる人もいる。そういえばN響でもおなじみのドイツの指揮者、準・メルクルもキックボードの愛用者で、N響に客演した際に東京の街を颯爽とキックボードに乗って走っている映像を見たことを思い出した。

メルクルはお母さんが日本人だが、このキックボードは日本で最初にブームになり、世界に広まったとも聞く。その当時は日本で子供や若者の間に広まっていたが、今では子供が遊びで乗る程度と下火になってしまった。子供の友達のキックボードをちょっと借りて乗ってみたことがあるが、最初はぐらついたがすぐに慣れてスイスイ走れるようになった。スピードも結構出るし坂がきつければ転がせばよく、子供のおもちゃで終わってしまうのはもったいないとも思った。けれど、子供がいないところで独りで乗るとなると家の周りといえどもなかなか勇気がいる。

これがウィーンやベルリンならば大人が乗っても「変人」扱いされることもないだろう。移動に便利で自転車よりもさらにお手軽なキックボード、この乗り物が最初にブレークした国の人間として、ヨーロッパを旅行するときは胸を張ってこれに乗って観光することをお勧めしたい。

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