6月21日(土)森山 崇 指揮 早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団
落合第六小学校体育館
【曲目】
1.チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」~トレパーク、花のワルツ(短縮版)
◎楽器紹介
弦楽セクション:映画「アナと雪の女王」~レリゴー/木管セクション:ようかい体操第一/
金管セクション:??/打楽器セクション:アリゴリズム体操、サザエさんエンディングテーマ
2. ヨーゼフ・シュトラウス/かじ屋のポルカ
3. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎生徒指揮者体験
4.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」~第1楽章
◎ 全員合唱「ビリーブ」
【アンコール】
J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
落六小の音楽鑑賞教室に今年も早稲フィルが来てくれ、地域住民として聴かせて頂いた。
毎回の定番曲と、新しいレパートリーを交えて構成されたプログラムは、生徒たちにとって聴きやすさという点でも、音楽の魅力という点でもよく考えられている。そして何より、いつもながら共感を覚えるのが森山先生と早稲フィルの演奏に対する姿勢。演奏にとても心がこもっていることが感じられる。短いフレーズでも常に丁寧に扱い、目の前で聴いている子供たちに一つ一つのフレーズを親密に語りかけるように演奏している。「花のワルツ」のように時間の都合で原曲から大きく縮小されてしまったものでも、そこに投入する演奏者のハートは100%熱く、「ほら、ここカッケーだろ」「ここ素敵でしょ」と伝えてくる。こうした姿勢は、間違いなく生徒たちに真っ直ぐに届くのだろう、じっと座って音楽鑑賞するのは初めての1年生の後姿からも、音楽に気持ちが引かれている様子がわかる。心からの真摯な働きかけがあればこそのことだろう。
プログラムに載っている曲目以外で毎年楽しみなのが楽器紹介のコーナー。弦、木管、金管、パーカスという4つのセクションごとに司会進行役を立て、その司会のキャラを生かしつつ楽器への興味を促し、音を聴かせ、アンサンブルを披露する。今回も生徒たちに馴染みの楽曲が並び、生徒達は言われもしないうちに演奏に合わせて歌っているのを聴いて、本当に楽しんでいるなと感じた。楽器紹介のすぐ後に休憩が入るおかげで、子供たちは興味のある楽器を持つおにいさん、おねえさんのところに集まって、楽器を触らせてもらったり試させてもらったりしている光景は微笑ましい。休憩時間まで子供たちに付き合ってくれるオケの楽員たちに感謝。
指揮者体験には6年生が4人挑戦。それぞれ個性豊かな指揮ぶりで面白かったが、オーケストラを指揮するなんて一生にもうないかも知れない貴重な機会なんだから、ぶっつけ本番で「そりゃ無理でしょ…」というような指揮ではなく、予め「こうやればこんな風に演奏してくれるんだ!」と実感できるような形に準備しておくことも大切では?
久々に取り上げられた「運命」では、演奏に先立ち森山先生による「運命の動機が曲全体にどんな風に使われているか」についての実演入りのミニレクチャーが行われた。これで「へ~スゴイ!」とわかる子供が少しでもいれば、この試みの意義は大きい。弦楽器の密度や勢いも十分で、キリッと引き締まってパンチの効いた硬派の演奏は聴き応え十分だった。
毎年心のこもったすてきな贈り物を届けてくれる早稲フィルは、落六のイベントとして欠かせない存在として定着している。
今年で創立35周年を迎えたという早稲田フィルハーモニー管弦楽団の益々の発展をお祈りします。そして、落六公演をこれからもよろしくお願いします。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2013
落合第六小学校体育館
【曲目】
1.チャイコフスキー/バレエ組曲「くるみ割り人形」~トレパーク、花のワルツ(短縮版)
◎楽器紹介
弦楽セクション:映画「アナと雪の女王」~レリゴー/木管セクション:ようかい体操第一/
金管セクション:??/打楽器セクション:アリゴリズム体操、サザエさんエンディングテーマ
2. ヨーゼフ・シュトラウス/かじ屋のポルカ
3. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎生徒指揮者体験
4.ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調Op.67「運命」~第1楽章
◎ 全員合唱「ビリーブ」
【アンコール】
J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
落六小の音楽鑑賞教室に今年も早稲フィルが来てくれ、地域住民として聴かせて頂いた。
毎回の定番曲と、新しいレパートリーを交えて構成されたプログラムは、生徒たちにとって聴きやすさという点でも、音楽の魅力という点でもよく考えられている。そして何より、いつもながら共感を覚えるのが森山先生と早稲フィルの演奏に対する姿勢。演奏にとても心がこもっていることが感じられる。短いフレーズでも常に丁寧に扱い、目の前で聴いている子供たちに一つ一つのフレーズを親密に語りかけるように演奏している。「花のワルツ」のように時間の都合で原曲から大きく縮小されてしまったものでも、そこに投入する演奏者のハートは100%熱く、「ほら、ここカッケーだろ」「ここ素敵でしょ」と伝えてくる。こうした姿勢は、間違いなく生徒たちに真っ直ぐに届くのだろう、じっと座って音楽鑑賞するのは初めての1年生の後姿からも、音楽に気持ちが引かれている様子がわかる。心からの真摯な働きかけがあればこそのことだろう。
プログラムに載っている曲目以外で毎年楽しみなのが楽器紹介のコーナー。弦、木管、金管、パーカスという4つのセクションごとに司会進行役を立て、その司会のキャラを生かしつつ楽器への興味を促し、音を聴かせ、アンサンブルを披露する。今回も生徒たちに馴染みの楽曲が並び、生徒達は言われもしないうちに演奏に合わせて歌っているのを聴いて、本当に楽しんでいるなと感じた。楽器紹介のすぐ後に休憩が入るおかげで、子供たちは興味のある楽器を持つおにいさん、おねえさんのところに集まって、楽器を触らせてもらったり試させてもらったりしている光景は微笑ましい。休憩時間まで子供たちに付き合ってくれるオケの楽員たちに感謝。
指揮者体験には6年生が4人挑戦。それぞれ個性豊かな指揮ぶりで面白かったが、オーケストラを指揮するなんて一生にもうないかも知れない貴重な機会なんだから、ぶっつけ本番で「そりゃ無理でしょ…」というような指揮ではなく、予め「こうやればこんな風に演奏してくれるんだ!」と実感できるような形に準備しておくことも大切では?
久々に取り上げられた「運命」では、演奏に先立ち森山先生による「運命の動機が曲全体にどんな風に使われているか」についての実演入りのミニレクチャーが行われた。これで「へ~スゴイ!」とわかる子供が少しでもいれば、この試みの意義は大きい。弦楽器の密度や勢いも十分で、キリッと引き締まってパンチの効いた硬派の演奏は聴き応え十分だった。
毎年心のこもったすてきな贈り物を届けてくれる早稲フィルは、落六のイベントとして欠かせない存在として定着している。
今年で創立35周年を迎えたという早稲田フィルハーモニー管弦楽団の益々の発展をお祈りします。そして、落六公演をこれからもよろしくお願いします。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2013