夏の終わりの楽しみといえば~? 藝祭だ!学生のときに初めて藝祭(当時は芸術祭と言っていた)を訪れて以来、30年来ほぼ毎年通っている。音楽に、アートに、若い才能とパワーの渦中に身を置けば、表現と創造の息吹を吸収できそうで元気をもらえる。 毎年「うまい!」と声をあげたくなる藝祭の今年のテーマは「ねぇ、」。 たった2文字と読点から大きな世界が広がる。人を振り向かせたいとき、何かを伝えたいとき、コミュニケーションを始めたいときに発する短い感嘆詞から、どんな表現やパフォーマンスに出逢わせてくれるだろうか。そんな期待を胸に、今年も3日間、朝から晩まで、御輿パレード、アート展示、野外ライブ、演奏等々学生達の熱い息吹とパフォーマンスに浸った。ブログではいつものように藝祭で行われた演奏会についてレポートする。 またこのページでは、毎年藝祭の演奏会の運営面について要望や提案を伝えている。今回は、初めて導入された抽選システムを中心に気付いたことや要望を以下に述べたい。 9月9日(土) 9月10日(日) 【藝祭の演奏会運営についての要望と提言】 抽選システムの再考を願う!! これまでチケットの配付方法として続いていた入場整理券の先着順配付を殆どの公演で廃止し、代わって1日1人1回限定で、用紙に第3希望までを記入する抽選方式が導入された。キャンセル待ちの権利まで抽選で管理され、漏れた場合は空席があっても入場できない対応が徹底された。 このことで、苦労して整理券をもらわなくても演奏会を聴くチャンスが出来た。また、例外なしの対応に徹したために、例年のように整理券配付場所でトラブルが発生したり、客が「どうなってるんだ」「何とかしろ」と学生スタッフに詰め寄り、スタッフを困らせる光景は見かけなかったなど、メリットはあった。 しかしこのシステムは、タイヘンな思いをしてでもどうしても聴きたい公演のチケットを手に入れる希望を消し去った。実際、夫婦で30年来毎年楽しみにしていた演奏会の抽選でキャンセル待ちまで外れてしまった。人生の楽しみが奪われるような今回のシステムは何としても見直して頂きたい。 各公演について、一定の席数については先着順の整理券配付を復活し、抽選と併用するのが良いのではと思う。抽選システムを導入したコンセプトの一つとして、通りすがりの人も気軽に演奏を聴けるようにしたいという趣旨があると聞いた。併用であればそれもある程度実現できるし、双方の希望に沿うことが出来るのではないだろうか。 人によって、特定の演奏会への思い入れや熱望度は異なる。抽選で外れたら仕方ない、と諦められるものもあれば、そうは行かないものもある。ましてやこれまで必ず聴けていた演奏会を聴けなくなってしまうのは本当にショックで悲しい。 熱中症対策という理由も挙げられているが、人気のイベントに長蛇の列が出来てしまうのは、藝祭に限らずやむを得ない。列ができるのが殆どの場合屋内の藝祭では、これほど大きなシステム変更で対応するのはやり過ぎだと思う。 更にキャンセル待ちの扱いについても一言。キャンセル待ちの権利まで抽選で管理するのは無理だ。それは、抽選が行われた演奏会で空席が多く見られたことから明らか。キャンセル待ちは先着順で原則として人数制限は設けず、実際の空席を確認しつつ、できるだけ多くの人を空席に案内するようにしてほしい。去年まではこのように行われていたと記憶している。 奏楽堂の日曜日開館を願う! この他に公演の運営に関して、昨年までの繰り返しになるが、奏楽堂の日曜日開放を是非ともお願いしたい。藝祭の人気は年々高まり、入場者も増える一方のように見える。日曜日に奏楽堂で人気の公演が行われれば、多くの訪問者の希望に沿うことができるはず。これは学生だけの力だけでは無理で、大学当局に本気で検討して頂きたい要望だ。 そして、現在改修中の上野公園内の旧奏楽堂も、藝祭の公演場所の一つとして開放してもらうと嬉しい。実際、以前バッハカンタータクラブの藝祭公演などが行われた実績がある。 感謝!! 昨年このページでお願いした座席数の増加だが、第1ホールはほぼ後ろまでいっぱいに椅子が並べられ、去年より多くの客が入場できるようになったように見えた。実行委員会の対応に感謝したい(ここの提言を読んで頂いているかはわからないけど…)。 また、抽選システム導入を知って、HP上で公開されている藝祭実行委員会のアドレスに藝祭前に質問や要望を送ったのだが、それに対してとても丁寧な回答を頂いたことを感謝したい。 藝祭2013 藝祭2012 藝祭2011 藝祭2010 芸術祭2009 芸術祭2008 芸術祭2007 芸術祭2006 芸術祭2005 にほんブログ村 |
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さびしいみすゞ、かなしいみすゞ ~金子みすゞの詩による歌曲集~
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