1月27日(金)ハッピー・バースデー・モーツァルト ランチタイム コンサートOBガラ
トッパンホール
【曲目】
1. モーツァルト/ピアノ・ソナタ ハ長調 K545
2. モーツァルト/ホルンと弦楽四重奏のためのロマンス 変ホ長調 K447(M.ハイドン編)
3. モーツァルト/アダージョとフーガ ハ短調 K546
4. モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調 K136
5. モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調 K301
6. モーツァルト/2台ピアノのためのフーガ ハ短調 K426
7.モーツァルト/交響曲第1番 変ホ長調 K16
アンコール:モーツァルト/ディヴェルティメント ヘ長調K.138~終楽章
【演 奏】
Vn:島田真千子(3,4,7)、白井 圭(3,4,5,7)、菅沼ゆづき(2,4,7)、瀬崎明日香(2,4,7)、長原幸太(4,7)/
Vla:鈴木康浩(3,4,7)/須田祥子(2,4,7)/Vc:門脇大樹(2,4,7)、辻本 玲(3,4,7)/Cb:西山真二(3,4,7)/
Hrn:阿部 麿(7)、木川博史(2,7)/Ob:荒絵理子(7)、大島弥州夫(7)、
Pf:岸本雅美(1)、佐藤卓史(6)、鈴木慎崇(6)、津田裕也(5)
記念すべきモーツァルトイヤーの誕生日には、どうしてもモーツァルトのコンサートに行きたい!ということで本当は紀尾井シンフォニエッタのレクィエムを聴きたかったのだがチケットが手に入らず、もうひとつ興味を引かれたこのコンサートに出かけた。演奏者は全員トッパンホールが若い演奏家にチャンスを与える意味で行っているランチタイムコンサートの過去の出演者達で、モーツァルトの様々な曲が演奏された(個人的には声楽曲も入れて欲しかった!)。
今夜の演奏を聴いた率直な感想は「若くて腕が達者というだけではやはりモーツァルトは難しい」ということ。どの演奏も決して悪くはないし、とても良い部分もあるのだが、モーツァルトを終始生気にあふれ、自然でエレガントに演奏することの難しさを実感した。アンサンブルの場合、メンバーに一人でもベテランの名手が加わるとまた違ってくるように思う。
そんな中で、弦楽アンサンブルによる「アダージョとフーガ」は緊張感のある充実した演奏で迫ってきたのだが(特にヴィオラの鈴木さんがいい音を出していた)、後半でピアノのデュオによる同じ曲でも同様の充実感が伝わってきた時に、「これはモーツァルトにしては重苦しくてちょっと毛色が違う音楽だったために、演奏者にとってもよりアピールし易かったのではないか」と妙に納得してしまった。
いろいろと注文はある演奏だったが、8歳のモーツァルトが恐らく気合いを入れて作ったであろう第1シンフォニーの2楽章、弦の刻みを聴いていたら、「これから本当にたくさんの『音楽の世界遺産』を生み出すモーツァルトの作曲活動の序奏の歩み」のように聞こえて、今日の記念すべき日を実感した。最後にステージと客席が一緒になって「ハッピーバースデーモーツァルト」を歌ってモーツァルトの誕生日を祝福したのは良かった。
トッパンホール
【曲目】
1. モーツァルト/ピアノ・ソナタ ハ長調 K545
2. モーツァルト/ホルンと弦楽四重奏のためのロマンス 変ホ長調 K447(M.ハイドン編)
3. モーツァルト/アダージョとフーガ ハ短調 K546
4. モーツァルト/ディヴェルティメント ニ長調 K136
5. モーツァルト/ヴァイオリン・ソナタ第25番 ト長調 K301
6. モーツァルト/2台ピアノのためのフーガ ハ短調 K426
7.モーツァルト/交響曲第1番 変ホ長調 K16
アンコール:モーツァルト/ディヴェルティメント ヘ長調K.138~終楽章
【演 奏】
Vn:島田真千子(3,4,7)、白井 圭(3,4,5,7)、菅沼ゆづき(2,4,7)、瀬崎明日香(2,4,7)、長原幸太(4,7)/
Vla:鈴木康浩(3,4,7)/須田祥子(2,4,7)/Vc:門脇大樹(2,4,7)、辻本 玲(3,4,7)/Cb:西山真二(3,4,7)/
Hrn:阿部 麿(7)、木川博史(2,7)/Ob:荒絵理子(7)、大島弥州夫(7)、
Pf:岸本雅美(1)、佐藤卓史(6)、鈴木慎崇(6)、津田裕也(5)
記念すべきモーツァルトイヤーの誕生日には、どうしてもモーツァルトのコンサートに行きたい!ということで本当は紀尾井シンフォニエッタのレクィエムを聴きたかったのだがチケットが手に入らず、もうひとつ興味を引かれたこのコンサートに出かけた。演奏者は全員トッパンホールが若い演奏家にチャンスを与える意味で行っているランチタイムコンサートの過去の出演者達で、モーツァルトの様々な曲が演奏された(個人的には声楽曲も入れて欲しかった!)。
今夜の演奏を聴いた率直な感想は「若くて腕が達者というだけではやはりモーツァルトは難しい」ということ。どの演奏も決して悪くはないし、とても良い部分もあるのだが、モーツァルトを終始生気にあふれ、自然でエレガントに演奏することの難しさを実感した。アンサンブルの場合、メンバーに一人でもベテランの名手が加わるとまた違ってくるように思う。
そんな中で、弦楽アンサンブルによる「アダージョとフーガ」は緊張感のある充実した演奏で迫ってきたのだが(特にヴィオラの鈴木さんがいい音を出していた)、後半でピアノのデュオによる同じ曲でも同様の充実感が伝わってきた時に、「これはモーツァルトにしては重苦しくてちょっと毛色が違う音楽だったために、演奏者にとってもよりアピールし易かったのではないか」と妙に納得してしまった。
いろいろと注文はある演奏だったが、8歳のモーツァルトが恐らく気合いを入れて作ったであろう第1シンフォニーの2楽章、弦の刻みを聴いていたら、「これから本当にたくさんの『音楽の世界遺産』を生み出すモーツァルトの作曲活動の序奏の歩み」のように聞こえて、今日の記念すべき日を実感した。最後にステージと客席が一緒になって「ハッピーバースデーモーツァルト」を歌ってモーツァルトの誕生日を祝福したのは良かった。
モーツァルト:レクイエムの「涙の日」に 続けて、バッハ:マタイ受難曲「いつの日か私が逝かなければならぬとき」が演奏されました。
KST(コンマス:澤さん)の演奏はいつもながら精緻なアンサンブルでしたし、栗友会の合唱がとても美しかったと思いました。