6月22日(日)森山 崇指揮 早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団
落合第6小学校体育館
【曲目】
1.ヴェルディ/歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
2.J.シュトラウスⅡ/ポルカ「雷鳴と電光」
◎楽器紹介
3. ドヴォルザーク/「スラヴ舞曲」第2集~第2番ホ短調
4. ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」~第1楽章
◎生徒指揮者体験
5. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎ 全員合唱「翼をください」
6. J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
落六の音楽鑑賞教室に3年連続で早稲田フィルハーモニーがやってきた。指揮は2年前と同じ森山崇氏。メンバーは90名に増強され力強いオーケストラサウンドが落六の体育館に響き渡った。
今回は団員の男子学生が司会を担当。楽器のことや曲目について分かりやすい言葉を選んでユーモアも交え、生徒達に語りかけるようにしゃべるなかなかの名司会で子供達の心をつかんでいた。
90名のオケはその数もさることながらアンサンブルとしてもいい。弦は「ルイザ・ミラー」の開始部分やハンガリー舞曲などでのムンムンするような濃くて熱い歌が特にいい。節度をもちながら要所をしっかり決める金管、アンサンブルでは柔らかなハーモニーを聴かせ、各楽器のソロも良かった木管(「ルイザ・ミラー」でのクラリネットの気合いの入った長いソロは難なく吹きこなすのとはまた違った緊張感が素晴らしい!)、 ハツラツとして迷いのないパーカッション… どれもが演奏に挑んでいるような姿が会場の空気だけでなく心も震わせる。
親しみやすい小曲中心のプログラムで、唯一の大曲はベートーヴェンの「運命」から第1楽章。司会が「運命」の動機が曲中にちりばめられているのを実演を交えて紹介した上で1楽章全曲を聴かせ、大曲を少しでも飽きないで聞かせる配慮がなされていたが、この「運命」、弦の伸ばしの緊張感や、金管や木管の気合いも十分でなかなか聴き応えがあった。全楽章聴いたらきっともっと感動しただろう。
楽器紹介も今回はとりわけ凝っていて、弦楽5重奏では去年のMAROワールドでやった気がする「ハッピーバースデー」、ブラスアンサンブル版「トトロ」、木管アンサンブルによる「ピタゴラスイッチ」など、どれも鑑賞用ピースを用意してきて、それがまたうまくて(!)、団員の腕前の確かさも再確認。
もう落六の音楽鑑賞教室に殆ど常連のように毎年来てくれる早稲フィルだが、いつでもその真摯で清々しい姿勢はとても気持ちがいい。生徒達が入場する前からきちんと着席しているし、休憩時間には例によって生徒達に楽器を触らせたり、弾いて聴かせたりしているし、本番を演奏しているときも、生徒のぎこちない指揮に合わせているときもみんな表情がとてもいい。こんな姿勢が子供たちにも親たちにも「また来年も聴きたい」という気持ちにさせるのだろう。
司会者君が終わりに「僕達メンバーの殆どは中学や高校で初めて楽器を始めたんですよ。目標を持って毎日一生懸命練習すればみんなもきっと上手に楽器を演奏できるようになるから、是非やってみてくださいね。」というような話をしたが、早稲フィルの演奏は子供たちに「あきらめないで一生懸命頑張れば素敵なものを手にできる」ということを教えてくれているようだった。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2007
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2006
落合第6小学校体育館
【曲目】
1.ヴェルディ/歌劇「ルイザ・ミラー」序曲
2.J.シュトラウスⅡ/ポルカ「雷鳴と電光」
◎楽器紹介
3. ドヴォルザーク/「スラヴ舞曲」第2集~第2番ホ短調
4. ベートーヴェン/交響曲第5番ハ短調「運命」~第1楽章
◎生徒指揮者体験
5. ブラームス/ハンガリー舞曲第5番
◎ 全員合唱「翼をください」
6. J.シュトラウスⅠ/ラデツキー行進曲
落六の音楽鑑賞教室に3年連続で早稲田フィルハーモニーがやってきた。指揮は2年前と同じ森山崇氏。メンバーは90名に増強され力強いオーケストラサウンドが落六の体育館に響き渡った。
今回は団員の男子学生が司会を担当。楽器のことや曲目について分かりやすい言葉を選んでユーモアも交え、生徒達に語りかけるようにしゃべるなかなかの名司会で子供達の心をつかんでいた。
90名のオケはその数もさることながらアンサンブルとしてもいい。弦は「ルイザ・ミラー」の開始部分やハンガリー舞曲などでのムンムンするような濃くて熱い歌が特にいい。節度をもちながら要所をしっかり決める金管、アンサンブルでは柔らかなハーモニーを聴かせ、各楽器のソロも良かった木管(「ルイザ・ミラー」でのクラリネットの気合いの入った長いソロは難なく吹きこなすのとはまた違った緊張感が素晴らしい!)、 ハツラツとして迷いのないパーカッション… どれもが演奏に挑んでいるような姿が会場の空気だけでなく心も震わせる。
親しみやすい小曲中心のプログラムで、唯一の大曲はベートーヴェンの「運命」から第1楽章。司会が「運命」の動機が曲中にちりばめられているのを実演を交えて紹介した上で1楽章全曲を聴かせ、大曲を少しでも飽きないで聞かせる配慮がなされていたが、この「運命」、弦の伸ばしの緊張感や、金管や木管の気合いも十分でなかなか聴き応えがあった。全楽章聴いたらきっともっと感動しただろう。
楽器紹介も今回はとりわけ凝っていて、弦楽5重奏では去年のMAROワールドでやった気がする「ハッピーバースデー」、ブラスアンサンブル版「トトロ」、木管アンサンブルによる「ピタゴラスイッチ」など、どれも鑑賞用ピースを用意してきて、それがまたうまくて(!)、団員の腕前の確かさも再確認。
もう落六の音楽鑑賞教室に殆ど常連のように毎年来てくれる早稲フィルだが、いつでもその真摯で清々しい姿勢はとても気持ちがいい。生徒達が入場する前からきちんと着席しているし、休憩時間には例によって生徒達に楽器を触らせたり、弾いて聴かせたりしているし、本番を演奏しているときも、生徒のぎこちない指揮に合わせているときもみんな表情がとてもいい。こんな姿勢が子供たちにも親たちにも「また来年も聴きたい」という気持ちにさせるのだろう。
司会者君が終わりに「僕達メンバーの殆どは中学や高校で初めて楽器を始めたんですよ。目標を持って毎日一生懸命練習すればみんなもきっと上手に楽器を演奏できるようになるから、是非やってみてくださいね。」というような話をしたが、早稲フィルの演奏は子供たちに「あきらめないで一生懸命頑張れば素敵なものを手にできる」ということを教えてくれているようだった。
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2007
早稲田大学フィルハーモニー in 落六 2006