12月17日(水)シャルル・デュトワ指揮 NHK交響楽団
《12月Bプロ》 サントリーホール
【曲目】
1.シベリウス/組曲「カレリア」Op.11
2.ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
Pf:ユジャ・ワン
3.チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
デュトワがN響を振るのも本当にたまーにになってしまったが(アシュケナージに至っては皆無)、相変わらず元気そうで鮮やかな指揮姿はかっこいい。けれど演奏についてどうだったかと聞かれるとよくわからない。つまりは感動できなかった。
どうしてだろう… と考えてみるに、メインのチャイ5で言えばデュトワに濃厚で熱い演奏は始めからあまり期待しないとしても替わりにスマートで引き締まってメリハリの効いたカッコイイ演奏なら大いに期待できよう。実際オケは流麗に流れていたし、2楽章のホルンをはじめ各プレイヤーのパフォーマンスもいい。
強いて言えば薬味とかパンチ、キラリした煌きに欠けていた、ということだろうか。とても明るくて楽しそうなんだけれど、ここぞというときに底力のような究極のパフォーマンスを聴かせて欲しいのだ。最強音の場面でも音が体を震わせてくれないのは耳でも詰まっているせいかと何度か空気抜きをしてみたが耳はいたって正常。耳のせいじゃなさそうだ。見た目では変わらないデュトワも歳を取ったのだろうか…
ただ、同じ定期に通ういつもは冷静な学生時代からの友人、通称テクノ君はチャイ5にエラク感動していた。その感動にそっけなくしか反応できない自分がちょっと悲しい。P席の前の方で終始ワクワクした表情で聞き入り、演奏が終わるとそれは夢中そうに拍手をしていたヒトもいたなぁ。感動した皆さん、こんな感想でごめんなさい。
ちなみに今夜印象に残ったのはラフマニノフでソロを弾いたユジャ・ワンのとりわけ終盤でのワイルドでスリリングな演奏と、奔放というか、あっけらかんとしたステージでの振る舞い。でも小菅優が弾いたらもっと感動したかも…
それと1曲目のシベリウスで咳き込んでしまったプレーヤーさんがいたが、ああなると辛いのはすごくよくわかります。風邪でしょうか… どうぞお大事に。
《12月Bプロ》 サントリーホール
【曲目】
1.シベリウス/組曲「カレリア」Op.11
2.ラフマニノフ/パガニーニの主題による狂詩曲Op.43
Pf:ユジャ・ワン
3.チャイコフスキー/交響曲第5番ホ短調Op.64
デュトワがN響を振るのも本当にたまーにになってしまったが(アシュケナージに至っては皆無)、相変わらず元気そうで鮮やかな指揮姿はかっこいい。けれど演奏についてどうだったかと聞かれるとよくわからない。つまりは感動できなかった。
どうしてだろう… と考えてみるに、メインのチャイ5で言えばデュトワに濃厚で熱い演奏は始めからあまり期待しないとしても替わりにスマートで引き締まってメリハリの効いたカッコイイ演奏なら大いに期待できよう。実際オケは流麗に流れていたし、2楽章のホルンをはじめ各プレイヤーのパフォーマンスもいい。
強いて言えば薬味とかパンチ、キラリした煌きに欠けていた、ということだろうか。とても明るくて楽しそうなんだけれど、ここぞというときに底力のような究極のパフォーマンスを聴かせて欲しいのだ。最強音の場面でも音が体を震わせてくれないのは耳でも詰まっているせいかと何度か空気抜きをしてみたが耳はいたって正常。耳のせいじゃなさそうだ。見た目では変わらないデュトワも歳を取ったのだろうか…
ただ、同じ定期に通ういつもは冷静な学生時代からの友人、通称テクノ君はチャイ5にエラク感動していた。その感動にそっけなくしか反応できない自分がちょっと悲しい。P席の前の方で終始ワクワクした表情で聞き入り、演奏が終わるとそれは夢中そうに拍手をしていたヒトもいたなぁ。感動した皆さん、こんな感想でごめんなさい。
ちなみに今夜印象に残ったのはラフマニノフでソロを弾いたユジャ・ワンのとりわけ終盤でのワイルドでスリリングな演奏と、奔放というか、あっけらかんとしたステージでの振る舞い。でも小菅優が弾いたらもっと感動したかも…
それと1曲目のシベリウスで咳き込んでしまったプレーヤーさんがいたが、ああなると辛いのはすごくよくわかります。風邪でしょうか… どうぞお大事に。
デュトワさんは前回来日された時は、どこか故障がおありだったのでしたよね。今回はものすごくお元気で楽しそうですね