2020年7月1日(水)
新型コロナウイルスによる感染症が日本で拡大し始めた頃から、合唱は感染リスクが高いと云われ、実際クラスターの報告もありました。今も活動を停止している合唱団が殆どではないでしょうか。でも一体いつまで我慢すれば歌える日が来るのでしょう。全く先が見通せない状況が続く現実に「またみんなで歌える日が必ず来る」という言葉は虚しく響くようになってきました。
そんなときに目にしたのが、ベルリンでの「屋内での合唱禁止決議」に対して、全国組織の社団法人であるドイツ音楽協議会が反対を表明したというニュース。記事では具体的な感染防止対策については述べられていませんが、「歌うことは、文化国家ドイツにとっての本質」という言葉に、歌を絶やしてはいけないという強い使命感が伝わってきます。
ここまでコロナが蔓延してしまった今、当てのない終息を待ってただ沈黙しているだけでなく、また、政府や自治体の決定に従って自粛するだけでなく、たとえ感染リスクがゼロとは断言できなくても、今の状況下で合唱をするために演奏者として行動を起こすことの大切さをこの記事は教えてくれているように思いました。
ベルリン、ブランデンブルク州のマルチメディアニュースサイト、"rbb24"のニュース記事を和訳で紹介します。
コロナ禍で「押し黙ってしまった」国
音楽協議会が屋内での歌唱を禁止したベルリンの決議に反対表明
~ドイツ rbb24の記事より~
十分なソーシャルディスタンスを保ちつつ一声も発せずに抗議する合唱団(原文はこちら)
2020年6月29日(月)発信
ベルリンでは合唱団は屋外でしか活動することが許されず、新型コロナに伴う制限緩和の恩恵に浴していない。ドイツ音楽協議会は、この禁止措置を強く批判し、禁止の解除を求めている。
ドイツ音楽協議会は、コロナ禍での屋内での合唱を禁じたベルリン議会の決議を非難した。音楽協議会は、感染防止条例によって、空間の広さ、衛生対策やソーシャルディスタンスの確保等の予防対策に関わらず、プロ・アマを問わず屋内での合唱団の活動が禁止されることになったことを、この月曜日にベルリンで表明した。学校や幼稚園・保育園でも、皆で音楽を奏でることは10月まで屋外でしか認められない見通しとなった。
屋内での歌唱禁止は行き過ぎ
音楽協議会委員長のクリスティアン・ヘップナー氏は「屋内での歌唱を禁止するのは行き過ぎた措置であり、文化に対する甚だしい無理解である。」と訴えた。また、「歌うことは、文化国家ドイツにとっての本質であり、感染防止対策を徹底すれば屋内での演奏活動は十分可能である。幼稚園や保育園、学校、音楽学校、コンサートホール等で歌うことを禁止することは、これまでに築いてきた文化政策の終焉を意味し、(歌が消えて)押し黙ってしまった国の行く末は恐ろしい。ベルリン政府は、自らの決議の誤りを訂正しなければならない。」と唱える。
さらに、認識のズレによってこのような誤った決定に導かれることがないよう、連邦政府がこの問題について精査し、是正することを要求した。同氏は、ロベルト・コッホ研究所と共に発表した科学的調査結果に基づいて政策を決定するという感染症対策委員会の立場には賛成の立場である。
感染リスクを回避するため、プロ・アマチュアを問わず多くの合唱団が現在は定期的な活動を再開できずにいる。また、教会での礼拝・ミサに於いても、会衆による歌唱を自粛している。
今こそ音楽を!弦楽六重奏の喜び 2020.6.23 ハクジュホール
超久々にコンサートを聴いて(江口 玲&川口成彦 ピアノリサイタル) 2020.6.19 紀尾井ホール
上原彩子 ピアノリサイタル 2020.3.25 東京オペラシティコンサートホール
新型コロナウイルスによるコンサート中止に思う 2020.3.21
アンドラーシュ・シフ ピアノリサイタル 2020.3.15 東京オペラシティコンサートホール
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アカペラ合唱による「野ばら」ほか
拡散希望記事!やめよう!エスカレーターの片側空け
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そんなときに目にしたのが、ベルリンでの「屋内での合唱禁止決議」に対して、全国組織の社団法人であるドイツ音楽協議会が反対を表明したというニュース。記事では具体的な感染防止対策については述べられていませんが、「歌うことは、文化国家ドイツにとっての本質」という言葉に、歌を絶やしてはいけないという強い使命感が伝わってきます。
ここまでコロナが蔓延してしまった今、当てのない終息を待ってただ沈黙しているだけでなく、また、政府や自治体の決定に従って自粛するだけでなく、たとえ感染リスクがゼロとは断言できなくても、今の状況下で合唱をするために演奏者として行動を起こすことの大切さをこの記事は教えてくれているように思いました。
ベルリン、ブランデンブルク州のマルチメディアニュースサイト、"rbb24"のニュース記事を和訳で紹介します。
コロナ禍で「押し黙ってしまった」国
~ドイツ rbb24の記事より~
十分なソーシャルディスタンスを保ちつつ一声も発せずに抗議する合唱団(原文はこちら)
2020年6月29日(月)発信
ベルリンでは合唱団は屋外でしか活動することが許されず、新型コロナに伴う制限緩和の恩恵に浴していない。ドイツ音楽協議会は、この禁止措置を強く批判し、禁止の解除を求めている。
ドイツ音楽協議会は、コロナ禍での屋内での合唱を禁じたベルリン議会の決議を非難した。音楽協議会は、感染防止条例によって、空間の広さ、衛生対策やソーシャルディスタンスの確保等の予防対策に関わらず、プロ・アマを問わず屋内での合唱団の活動が禁止されることになったことを、この月曜日にベルリンで表明した。学校や幼稚園・保育園でも、皆で音楽を奏でることは10月まで屋外でしか認められない見通しとなった。
屋内での歌唱禁止は行き過ぎ
音楽協議会委員長のクリスティアン・ヘップナー氏は「屋内での歌唱を禁止するのは行き過ぎた措置であり、文化に対する甚だしい無理解である。」と訴えた。また、「歌うことは、文化国家ドイツにとっての本質であり、感染防止対策を徹底すれば屋内での演奏活動は十分可能である。幼稚園や保育園、学校、音楽学校、コンサートホール等で歌うことを禁止することは、これまでに築いてきた文化政策の終焉を意味し、(歌が消えて)押し黙ってしまった国の行く末は恐ろしい。ベルリン政府は、自らの決議の誤りを訂正しなければならない。」と唱える。
さらに、認識のズレによってこのような誤った決定に導かれることがないよう、連邦政府がこの問題について精査し、是正することを要求した。同氏は、ロベルト・コッホ研究所と共に発表した科学的調査結果に基づいて政策を決定するという感染症対策委員会の立場には賛成の立場である。
感染リスクを回避するため、プロ・アマチュアを問わず多くの合唱団が現在は定期的な活動を再開できずにいる。また、教会での礼拝・ミサに於いても、会衆による歌唱を自粛している。
今こそ音楽を!弦楽六重奏の喜び 2020.6.23 ハクジュホール
超久々にコンサートを聴いて(江口 玲&川口成彦 ピアノリサイタル) 2020.6.19 紀尾井ホール
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新型コロナウイルスによるコンサート中止に思う 2020.3.21
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アカペラ合唱による「野ばら」ほか
拡散希望記事!やめよう!エスカレーターの片側空け
音楽ができずに辛い思いをしている人たちが希望を持てるとすれば、それはどんな小さな場でも音楽を再開することだと思います。
「音楽は逃げない」「明けない夜はない」「この思いを温めて」的な言葉はそろそろ有効期限切れでしょう。
こんな中での「生の」音楽活動への取り組みに賛同し、応援して行きたいと思います。
6月のB定期、鈴木雅明&BCJが出演予定だったミサ・ソレムニスが中止になったのは本当に本当に本当に残念でした。。
N響のサントリーでの代替公演で是非合唱を入れてもらいましょう!
コーラス部に所属している娘はコンクールのための練習も無くなり、目標を失っております。Nコンも中止が発表されています。