~イタリア出国前のコロナ検査レポート(2022.10)~
イタリアから日本へ帰国するためにローマで受けたコロナ検査のエッセイ風レポートです。
検査機関の情報だけ知りたい場合は、
「ローマで受けたコロナ検査情報」をご覧ください。
日本政府は未だに水際対策と称しておかしな入国条件を定めていて、ワクチンを3回以上接種していない僕たちのような場合、どの国から帰国するにも出国前72時間以内のコロナ陰性証明が必須だ。これはかなり面倒くさい。決められた時間内に検査を受け、日本政府が求める基準で証明書を作ってもらい、陰性を証明しなければならない。
僕たちが出国72時間前に滞在しているのはローマ。条件に合った医療機関をローマで見つけるために役立ったのが、Facebookの公開グループ「イタリア、何でも掲示板」。「イタリアに関することなら何でもOK!」という情報交換の交流ページで、ここに質問を投げたら複数の回答がすぐに寄せられた。そこで紹介してもらったクリニックに自分も直接メールで問い合わせ、ここなら決められた条件がクリアできると判断した。しかも100ユーロぐらいかかるとも聞いていた検査費用が15ユーロで済むというのも有難い。予約は必要ないということだが、訪問予定日時はメールで伝えておいた。
イタリアを出国する前日の10月17日の朝にクリニックへ出かけた。クリニックはサン・ジョヴァンニ地区にあり、泊まっているB&Bからバス1本で行ける。ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂、フォロ・ロマーノ、コロッセオなどの名勝を車窓から眺めながら、「陽性だったらどうしよう」という不安がよぎる。前の日から体調がちょっとそれまでと違うような感覚があったので…
Google Mapを頼りにバス停からクリニックへ。SIMカードなど何も準備せず日本で使っているままのスマホなのでWi-Fiがないとネットは使えないけれど、Wi-Fiがあるところで目的地を設定しておくと、なぜかGoogle Mapはずっと働いてくれる。便利なものだ。クリニックはバス停から数分。目立たない看板が出ている入口から階段を上ったところにあった。入る前に用意していたFFP2マスクを着用。イタリアに来てからマスクは一度も着けずにいたが、イタリアから一時帰国した方から頂いたこのマスクをせっかくだから着けてみた。
受付で、24時間後に結果がわかるPCR検査と、2時間後にわかる抗原検査のどちらにするか訊かれ、抗原検査を希望し「陰性証明がないと日本に帰れないんです。2か月前にコロナになったんで陰性のはずなんですが…」と一言付け加えた。渡された問診票を記入する前にすぐに処置室に呼ばれ、一人ずつ耳鼻科にあるような診察用の椅子に座り、名前を確かめてから鼻の奥に細い綿棒をスッと入れられ、「finito!(おしまい)」。簡単に済んだ。クリニックで検温はしなかった。検査するために検温は必要ないということだろう。
待合室にあった「手の洗い方」と「アルコール消毒法」のポスター(拡大可)
待合室で問診票を記入。ここにも陰性証明をもらえないと日本に帰れないこと、2か月前に2人ともコロナに感染していることをイタリア語で書き添えた。
なぜって?イタリアはもう陰性証明も接種証明も待機期間も、何も求められることなくコロナ前と変わらず自由に出入国できる。僕らが仮に陽性でも困ることは何もない。それならばもし陽性だったとしても、僕たちがすごく困ってしまうとわかればお情けで陰性証明を出してくれるのでは?僕のイタリア語は初級レベルだけれど、英語でなくつたないイタリア語で伝えた方が同情票を上乗せしてくれるのでは、という淡い期待を抱いたから。さすがに「陰性にしてください」とまでは書かなかったけど。
問診票を書いて受付の女性に渡すと記載項目をキチンとチェックして、手書きのメモも読んで、顔が少しほころんだ。「結果は2時間後に出ます。13時過ぎにはメールでお知らせしますね。」と云われ、クリニックを後にした。
何はともあれこれでやることはやった。さあ、明日の出国までローマを楽しむぞ。クリニックに近いラテラーノ大聖堂などを訪れた。
住宅街で見た、僕が今年の3月まで33年間乗っていたマーチ(こちらでは"MICRA")
巨大なラテラーノ大聖堂。入るのに荷物のセキュリティーチェックがあった。
ヴァチカンに移る前はここがローマ・カトリックの総本山だった
聖なる階段(Scala Santa)では、信者が祈りを捧げながら一段ずつ膝で階段を上る
次はカラカラ浴場に行ってみようと歩いている途中にあった軽食屋さんでお昼にした。お店にはWi-Fiがあるようだ。まだ13時ではないけど、検査から2時間は経ったし次はどこでWi-Fiを使えるかわからない。メールが来ているかも知れないと思い、お店でWi-Fiのパスワードを訊いてドキドキしながらメールボックスを見ると、来てた!
動揺しているせいかなかなかメールが開けず、添付ファイルを開くのも苦労したけれど、2人とも晴れて”negativo”(陰性)と記された証明書が添付されていた!メールには「日本に帰るための書類を添付しました」とも書いてくれていた。「ふぅ~、、よかったー!」気持ちが軽くなり、足取りも軽くなった。そういえば昨日からちょっと変だと思った体調も何ともなくなっていた。奥さんに「さっきまでと全然違う!」と云われた。こういうことでは僕の方がずっとメンタルは弱そうだ。
ローマの松並木街道をカラカラ浴場へ向かう
強い日差しが照りつけるなか、足取り軽くカラカラ浴場に着いたらまさかの休業日。そこに日本人男子3人組も来ていた。この旅行ではローマでも日本人には殆ど出くわさなかったので珍しくて少し言葉を交わした。まあ仕方ない。チルコ・マッシモに立ち寄ってからメトロに乗り、紀元前の水道橋の遺構があるという水道橋公園へと向かった。
閉ざされた門の前でガッカリ。。
せめて外からだけでも観ておこう
チルコ・マッシモは巨大な古代競技場の跡地
検査を受けた医療機関 BIOS San Giovanni 住所:Via Magnagrecia 117 - 00183 Roma 受付時間:7時~18時(月~金)/7時~13時(土)/7時~12時(日) 予約の要否:予約は受け付けていない Tel: +39 06 709 2043 e-mail:info@bios-sangiovanni.it URL:https://bios-sangiovanni.it/ 準備(持参)するもの ・パスポート ・日本政府が提示している所定の証明書様式をプリントアウトしたもの(こちらからダウンロード可) ※イタリア語と英語併記のバージョンを用意して渡しましたが、結果は日本語と英語併記のバージョンで送られてきました。このクリニックでは日本で必要とされているフォームを所持しているようです。 ※検査結果が記載された証明書はメールに添付されて送られてきます。イタリア出国や日本入国の際に提示が必要となるファストトラックの登録は添付ファイルで行えるので、クリニックに原本を取りに行く必要はありません。 検査の内容と結果 採取検体(Campione):鼻咽頭ぬぐい液(Tampone nasofaringeo) 検査法(Metodo di test per COVID-19):抗原定量検査(test antigeico quantitativo CLEIA/ECLIA) 結果(Risultato):陰性(Negativo) 料金:15ユーロ/一人あたり 支払い:現金、或いはクレジットカード ※上記は2022年10月現在の情報です。イタリアでのコロナの検査態勢は日々縮小されているため、必ず最新情報を確認してください。 |
コロナ後のイタリアの状況については、以下のブログも併せてご覧ください。
イタリアへ行こう!~コロナ後のイタリアの様子~
これまでイタリアで撮影してきたイタリアの子供たちなどの写真を、名曲?”Andiamo in Italia!"をBGMにスライドショーにしたYouTube動画です。是非視聴してください!
Andiamo in Italia!をYouTubeで視聴する(画像をクリック)
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