今日の新聞に、横浜の小学校で焼夷弾の不発弾が発見されたとのニュースがあった。
腐食が激しく廃棄物として処分したという。
焼夷弾...遠い記憶が蘇る。
昔、東京の中野に住んでいた頃、父が庭いじりをしていて、不発の焼夷弾を見つけた。
短い鉛筆を大きくしたような形?だったと思うけど、地面に垂直に突き刺さっていたソレを見た父は果敢にも掘り出したのだった。
父は勇猛帝国陸軍の兵隊だったので、「こんなもんちっとも怖くねー」と。
両手に抱え、近くの川に捨てに行ったのだ。
中国、フィりピン、ニューギニアで死地を彷徨った父には怖い物なんてなかったのだろう。
ありえない話だが、我が家のお宝にでもすればなんて不届きなことを考える。
日本の家屋を焼き尽くした焼夷弾、忘れていた記憶が蘇った。
東京新聞 2016.12.01 より