台湾生活+考察

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日本的コミュニケーションは緊急事態では効果が薄い その他文化比較

2020-05-26 13:08:10 | 生活
緊急事態宣言が解除されたようですが、人間の行動特性として、予測可能なことは、常に意識して、油断は禁物です。こちらでもゼロ達成後に、居酒屋に若者が集まり、焼き鳥とビールを楽しんで盛り上がってるの見てます。

韓国ではバスや地下鉄でのマスクが必須になったらしいけど、台湾では今も、マスクは公共交通機関や病院などでは必須、違反者、特にマスク着用を求められても拒否すれば最高15000元(*3.7くらいで日本円5万円代の罰金)の罰金。

銀行で、係員が検温、アルコールでの手の消毒を促し、マスクしてない客に、マスクをお願いしてました。

ホテルのレストランでは、検温、検温合格したら丸い小さいシールを肩に貼る。来場者は名前を書く(メンバー制施設)を昨日も経験。

小さいクリニックでも検温は同様ですね。


◾️日本政府は具体的発言を習慣化してほしい/ コミュニケーションにおける文化的差異(欧米/台湾/日本)経験
 日本的コミュニケーションでは、お願いや指示が曖昧なのが欠点。台湾で住んで経験するのは、曖昧な言い方ではほとんど何も伝わってません。具体的なことも、言っても相手は忘れます、そして忘れるのも特に問題ではなく、何度も言えばよいという考え。煩雑ですが、みんなそうなので、合わせるしかないです。
 遅刻も、問題にならない、というか、問題とは考えない。遅刻しても、結果的に全員集まればよい。遅刻しても、結婚式を行えればよい。ただし、もちろん、遅刻してもよいわけではない。もし遅刻しちゃうなら、いいよと許して、気にしないというもの。
 日本ではプロセスや動機もかなり重要。
 アメリカ人の友人も、結果的に良いなら細かいことは、考える価値がない、という人もいます。人にもよりますけど。
 日本では、そういうことじゃないんだ!金で解決すればいい話じゃないんだ!
 不誠実、嘘、欺瞞は重大です。
 ですが、他の国の人と付き合うに、そこまでの倫理観を求めてくる人はいないというか、こっちも求めるのは相手に酷なようです。
 台湾では、自発的に謝る人は、小さなミスの場合で、大きなミスだと私が感じても、向こうは謝らないことも多く、謝るべきではないのかと言っても、むしろ反発されます。
 潔く謝れるのは日本の武士なら当然の精神的鍛錬かもしれないですが、幼稚園児や子どもが謝りたくないのと同様、こっちでは大人も謝るのは嫌、特に友人や家族でもない人に、たとえ相手が患者だろうと、謝る必要はないって態度も見ます。スーパーやコンビニ店員、病院の受付レベルなら、向こうは反発するのも普通です。
 銀行員や、高いレストラン、ホテルの人はそうではないですけど。
 ですから、相手の不真面目さ、不誠実への潔癖さや、遅刻は謝るべき、という堅い信念があるタイプの人は日本ではこちらで生きるのは少し辛いかもしれません。

 ただ、ベビーカーや、子どもの大泣きに、台湾のバスの乗客も、地下鉄の乗客もとても優しいです。皆んなで心配し、母親や家族を助けようとします。
 インド人かタイ人の父親が幼い子をベビーカーに載せててぐずってるときに、近くの台湾人のおばあちゃんが子どもに飴か何かあげるシーン(日本では親の考えもあるのでできないですね)、ニコニコして話しかけるシーンも見た。先日は、優先席に座ってる中高年女性が、泣き喚く子の母に席を譲ろうとして、近くの大学生が、倒れそうになったベビーカーを支えてあげる、これは5時くらいのラッシュ時に見ました。
 こういう時やはり、感動する。

 緊急事態では、これをしなさい、あれをしなさいと、指示の具体化は国内外へのメッセージで習慣化しないと、特に国外では、「で、何をしてほしいの?」て思われてるだけです。
 「責任ある対応をお願いします。」
 ではなく
 「感染者数を正確に発表する、感染ルートとして考えられるもの全てを公表する、野生動物を消費するのをやめる、これらを求める」
 など具体的に言わないと向こうは何もしません。
 「考えたらわかるだろ」
 「その位自分で考えろ」
 「そんなの言わなくても〜に決まってるじゃないか」
 こういうのは通じないので、日本を出たら、こういうのは海外旅行でも意識したほうがいいです。

 個人的に、英語、ドイツ語圏の人は、台湾よりか、日本人の言い分は理解されやすいと思います。
 
 英語圏では、理由や要求をはっきり筋道たてて説明すれば例外も認められやすいとおもいます。法律的解釈などが通じれば、ですね。またはルールや法律の理解が深ければ。あまり金とか利益はこういう場合関係ないです。言い分が認められるに足るか、で精神的な価値観も通ります。
 
 が、台湾では、ルールや法律は理解に関係なく従うもの、という側面は日本に似てます。日本的役所仕事やルール固執の傾向もあるものの、こちらの心情や、向こうの金銭的利益によっては、例外も求められる可能性もある、けっこうお金がやっぱりものを言いますかね。
  
とまあ、これは私の見解でした。わかってもらえるかな…


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