「作文の指導法 VOL.59」
アメリカ留学時代の話。
アメリカの大学では、「英語」は必須科目なので、どの生徒も授業をとる(はず)のだが、そこで習うのは、主にエッセイの書き方だ。
エッセイとは、いわゆる作文・随筆・散文・論説文のこと。
本日は、私が初めて受講した「英語」の授業にまつわるエピソードをご紹介したい。
高校1年から留学を志していた私は、(自慢にも何もならないが)英語の成績だけは、3年間「5」を通し、母に懇願して高価な英語版TIME誌も定期購読を続け、聞く音楽といえば英語のロックのみといった具合に徹底してかぶれていた。その為、留学以前よりも英語にはそこそこ自信があったので、アメリカ留学といえども「英語」に関する心配は、殆どなかった。
しかし、いざ授業をとってみると、毎回の課題はエッセイであり作文であって、日本で作文の指導なぞキチンと受けたことのない私にとっては、苦痛以外の何物でもなかった。
そう、日本の学校では、作文は教わらないのだ。
「教わらなかったからできなかった」とは、口が裂けても云いたくない文句だが、お蔭様で、単位を落としてしまった。
しかし、そこからがドラマの始まり。
次の学期は、どうしても単位を落とせないので、有名な作家の文体を模倣すれば上手くいくだろうと、安易にパクリ課題を提出。すると、C評定でギリギリセーフ。そして、次の「上級英語」のクラスでは、某SF作家の文体を真似てみた。今回はB評定だ。
掴んだ! 人が納得する文章をどうやって書くのかを完全に掴んだのだ!
こうして、お調子者の私は、本来はとらなくてもいいはずの「最上級英語」のクラスを受講。今回はパクリなして、A評定。
(コレは自慢してもいいと思うのだが)アメリカ人教授に「あなたは天才」とまで言わせたのだ!私の他は、全てネイティブアメリカ人のクラスでの出来事だ。
さてさて、この様な経緯があっての作文教室の開講。
単純に、地元の子等に作文が得意であって欲しい。それでもって、希望の学校に入れれば最高である。
いやぁ、こんなこと書いたら、明日の体験生は、100人は来るとみた!
さぁ、馬鹿なことばかり言ってないで、仕事に取り組まねば(笑)
受験英語 PREP SCHOOL 東京都練馬区北町1-28-18 03-6909-7624