亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

アクテムラのつづき…希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)

2008-04-24 | お薬のこと一般
アクテムラのお話のつづき。
アクテムラは、大阪大学と中外製薬が共同開発を行った日本生まれの、キャッスルマン病の治療薬です。
遺伝子を酵素で切断し、別の遺伝子とつなぐ、遺伝子組み換え技術でできたヒト化モノクローナル抗体というもので、効果としては、リンパ節でできて、炎症のもとになるインターロイキン6の働きを打ち消すそうです。

キャッスルマン病は、日本ではおそらく1500名ほどが治療を受けていると言われています。
これだけ患者数が少ない場合は、膨大な費用をかけて研究して、薬をつくっても、市場が小さくて、製薬会社は採算を取れなくなってしまいます。そういう場合の治療薬をサポートするのが、希少疾病用医薬品指定制度です。アクテムラも、この制度を利用して開発されました!

希少疾病用医薬品オーファン・ドラッグというのは、薬事法第77条2で定められていて、日本の場合は、国内の患者数5万人未満重篤な病気が対象で、代替治療がないような、新薬開発の必要性が高い医薬品の開発・製造をサポートするために、厚生労働省が認定して、製造する企業に税額控除と7年間の市場独占権を与える制度です。

もっとも、希少疾病用医薬品として開発されたあと、他の病気や症状でも効果があることがあることがわかって、売れっ子になった薬もあるようです。そうなると、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を外れることもあるようですが、売れたから薬価が安くなる? それとも、希少疾病用医薬品の指定を外れることで高くなる? 過去の海外の例を見ていたのですが、意外と下がってないような………。あれれ。

個人的には、甲状腺ホルモン不応症のような患者数の少ない病気を持っていたり、いろんな薬が禁忌や副作用で使えなかったりするので、こういう新薬開発の制度があるのはうれしいかも。何かいい薬ができないかなぁ…。

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4 Comments

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難しい (りょう)
2008-04-24 09:56:41
キャッスルマン病・・初めて聞きました。
症例が少ないだけに、色々と不安でしょうね・・。
色々と研究が進んで、少しでも楽に(経済的にも)なる事を願ってます。また、難病と言われる病気をどんどん研究して欲しいですよね~。
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めずらしい病気 (ぷろぱ)
2008-04-25 00:23:04
りょうさん、こんばんは。
キャッスルマン病は、患者さんやそのご家族でなければ、なかなかご存知ない病気かもしれないです。
いろんな病気が新しく報告されていても、希少なものであると、患者さんが最初に行くことになるような、街のお医者さんのところまで情報が届かないことも多いように思います。

最初に診たお医者さんが、診断できなくても、「あれ?」と思って大学病院に回すことができるくらいの認知度が広がるといいのに。

でも、インターネットが広がって、本にもなかなか載ってないような希少な病気の対応はしやすくなっているのかもしれないですね!
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Unknown (みどぴぃ)
2008-04-25 23:01:49
みどぴぃは、オーファンドラッグ飲んでますよん。

肺高血圧症の治療薬でトラクリアです。
1錠、薬4,500円です (>_<)

高っ!!

でも、特定疾患で賄えるので、負担額は0です

ホント。特定疾患の制度には助かってます (^o^)
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Unknown (ぷろぱ)
2008-04-26 07:49:00
みどぴぃさん、こんにちは♪
トラクリアも、オーファンドラッグだったんですね。
http://www.actelion.co.jp/uninet/www/www_jp_p.nsf/Content/Tracleer
http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se21/se2190026.html

肺高血圧症は、膠原病があると可能性が高くなる病気ですし、胸の血管に刺したカテーテルから薬を入れる方法と比べて、飲み薬で症状が楽になるのは、気持ちの上でも画期的なことだと思います。

それにしても、62.5mgで4500円とは・・・、貴金属なみですね
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