亢進症な生活

甲状腺機能亢進症(バセドウ病あらため甲状腺ホルモン不応症)と膠原病(SLE&シェーグレン)を併発した働き者。のんびりと♪

甲状腺ホルモン不応症は、代謝が場所によってバラバラ

2009-04-16 | 甲状腺機能亢進症/バセドウ・不応症
元気になった~!と言いながら、ダルダルの1日。のんびり過ごせば問題ないかな♪

昨日の外来では、甲状腺負荷検査の結果を聞いてきたわけですが、やっぱり甲状腺ホルモン不応症だというのは確実、というお話でした~。

昨日、書いたように、甲状腺ホルモンの値が基準値をはるかに越えているのに、基礎代謝率(BMR)が1%っていうのはありえない~、TSHを抑制した状態での放射線ヨードの取込率は正常だから、自己免疫抗体が刺激している可能性も低い…、TRHというホルモンの負荷検査ではやっぱり下垂体の反応が悪い、ということで、不応症らしいです。

もうひとつ、甲状腺ホルモン不応症の特徴は、からだの部位(末梢器官)によって、不応の具合がバラバラだということなんだそうです。
ここは甲状腺機能低下症のような症状が出るけれど、ここは、甲状腺機能亢進症の症状が出る、ということが起きるんだそうです。「そんなはずはない!」と先生に言われたという方に出会ったこともありますが、不応症の場合はあるんです。
そして、今日、はじめて知ったのですが、同じ臓器でも機能によって、バラバラの反応があるんですね。いわゆるパッチワーク状で、先生は「パッチー(patchy)!」と呼んでました(笑)

まず、骨の代謝については、骨を作っている状況をみる骨ALP(コツ・アルカリフォスファターゼ=BAP)は、基準値の真ん中あたりの値で、反応なし。まったく亢進していません。でも、骨が溶けている状態をみる尿中デオキシピリジノリンは、基準値を越えていて、負荷で反応していました。同じ骨でも、不応の出方が違うのです。
…ということは、骨が溶けているけど作れていないという状態なので、骨粗しょう症にならないように、カルシウムを取らないといけません。「筋肉をつけると、骨は守られるから、ワソランを飲んでも、軽い運動をするといいかな。」という話をしました。お薬を飲むより、健康的です♪
ちなみに、ワソランってカルシウム拮抗剤ですよね?と聞いたら、「効果には影響ないから、気にしなくてカルシウムを取ってね」ということでした♪

筋肉も、クレアチニン(CRNN)が負荷に反応してました。この値は、腎臓の機能を見るときにも観察しますが、負荷検査では筋肉の反応の影響が大きいんじゃないかとのこと。負荷には反応しているのですが、負荷前が基準値を下回っていて、負荷をかけたら基準値にぎりぎり入りました…という感じですから、寒いわけです。

肝臓は、フェリチン(FRN)やアルカリフォスファターゼ(ALP)はほとんどT3負荷の影響がなくて不応なのに、コレステロール(CHO、LDL-CHO)は基準値の下限まで下がりました。そういえば、昔からコレステロールは異常低値ということがよくありました。

TSHが基準値なのに、どうして甲状腺ホルモンがたくさん分泌されているのは、どうしてでしょう?と聞いてみたら、TSH依存性が高いという結果が出て、TSH以外の原因が考えにくい今、おそらく、わたしの甲状腺はTSHに対する感受性が高いんだろうということでした。

それから、じっとしていると脈拍が70~80程度になっているのに、立ち上がるだけで100くらいまで上がり、ちょっと歩いたら120を越える…というのも、聞いてみました。こういうちょっとした運動刺激に激しく反応するのは、カテコラミンの感受性があがっているんじゃないかと推測されていました。
バセドウ病の場合も感受性があがるようですが、わたしの場合も過敏になっているんじゃないかということで、メルカゾールを飲んでいると、反応が穏やかになるのは、ホルモンが減って、この感受性が少し鈍化するんじゃないかということみたい。
これはそれ自体をどうこうするより、動悸に対して、ワソランを使うのがいいと思うというお話でした。

ちなみに、1年半くらい前に、インデラルのようなβブロッカーに対して、(甲状腺ホルモン)αブロッカーも開発されるかもよ、という話をされてましたが、まだまだ製品化しない~と話してました。普通は、甲状腺ホルモンを抑えられればいいわけで、喘息がなければインデラルが飲めるから、この薬を待ち望んでいる人は意外と少ないのかなぁ。となると、日本での認可はまだまだ先のことになりそうですね。

でも、いくつか謎が残りました。
不応症の症状が強いときと、亢進症の症状が強いときと、そのあと、すべて落ち着いて見える時期があるのは、どういうことか。
もうひとつ、1年半前の検査で、プロラクチン(PRL)がなぜか高かったのを見つけちゃいました(笑)「これは説明がつかないから、今日はパス(笑)」ということにしました。

ともかく、かなり甲状腺ホルモン不応症っぽい、と言っていたのは、疑いなく確定診断!というのが確認されちゃいました。
昨日は、たくさん解説をしてもらいながら、いっぱい質問して、納得です。40分くらいお時間をかけてさせてしまいました…。遅い時間に入れてもらったけれど、あとから来られた患者さん、ゴメンナサイ。
先生のわかりやすい解説は、わたしなんかが聞くより、甲状腺を勉強している研修医が聞いた方がいいんじゃないかな…というくらい、細かく説明してくれました。

うちに帰ってから、よく考えたら、そういえば難病の告知だったんだ!と気がついたけれど、これまでも、あまりにいろいろ難病がつづくので、あまりに自然だったことと、これまでよくわからないことが多すぎたので、先生とは「すっきりしたね~~~!よかったね~~~!」と喜び合って帰ってきてしまいました。いいのか、わたし(笑)

けっこう悩ましい「コントロールできていない症状」があって、こっそり不安はいろいろあるものの、少しだけ真相解明に近づいたのは、ほんとに気分的には安心です♪

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2 Comments

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Unknown (fake)
2009-04-17 20:58:43
えぇーーーーーーーーーーーーーー
40分^^;
ほんとに患者というより学生さん並ですよw
 
よくよく考えたら難病告知だったとは、ぷろぱさんらしいというかなんというか^^;
 
でも解明する嬉しさはわかります^^
 
ダルダルでも入院につながらなければそれでオッケということで、のんびりいきましょ^^
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先生に恵まれてます。。。 (ぷろぱ)
2009-04-18 00:40:01
fakeさん、こんばんはー。

どうやら「告知」ということで時間を多めに想定してくださっていたようです。が、それにしても、たっぷり時間を使わせてしまって、恐縮でした。ほんとに、授業みたいでしたよ。
ちょっと賢くなった気がしました<勘違い(笑)

それぞれの検査データでわかること、打ち消されることは何か、その器官で何が起きているのか、説明してくれて、注意しないといけないことや、症状との矛盾について、質問にも1つ1つ答えてくれました。
わたしだけで聞くのがもったいない感じでした。

内分泌については、稀な病気であることは確信していたし、脳腫瘍が打ち消されて安心していたので、いまさら特定疾患だからと驚くこともなく(笑) 「やっぱり不応症で間違いないですよね。そりゃ、そうです。」という感じでした。
治療の可能性についても、お腹いっぱい相談しつくしてますし。選択肢もあまりないけど。

きっと、これまでも先生が折々に時間をしっかり取って、納得できるまで、話してきてくれたからですね。

ゆっくり暮らしていたら不自由ないので、オッケだと思います♪
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