うー...、チャートの変化についていけなくなりそう。待って~
アメリカのカントリー歌手の曲がUKチャートを上昇中?
そんなこと、ありえないと思ってた...。
確かにその "Something In The Orange" はロックっぽい要素もあって、
ロックが下位でしっかりヒットするUKチャートに合ってなくもないんだけど...。
(集計期間:10月7日 ~ 10月13日)
title | artist | ||
1 | Unholy | Sam Smith, Kim Petras | → |
2 | I'm Good | David Guetta, Bebe Rexha | |
3 | Forget Me | Lewis Capaldi | |
4 | I Ain't Worried | Onerepublic | ↑ |
5 | Cuff It | Beyonce | ↑ |
6 | Super Freaky Girl | Nicki Minaj | ↑ |
7 | Under The Influence | Chris Brown | ↑ |
8 | Bad Habit | Steve Lacy | ↑ |
9 | Psycho | Anne Marie, Aitch | ↑ |
10 | Big City Life | Luude, MATTAFIX | ↑ |
Top10 内で下落した曲は、ゼロ!!みんな維持か上昇だった。
(コメント)
> サム・スミスが3週連続で1位!!!この "Unholy" は YouTube のおすすめで流れてきたのを聴いたらその後うんざりするほど頻繁に "Unholy" のおすすめが通知されるようになって、しかもそれが2週間くらい続いた思い出のある曲です。おすすめで流れてきたのを聴くと、そうなっちゃうんですかね...?それはともかく、サム・スミスは確か2018年のカルヴィン・ハリス "Promises with サム・スミス" 以来の1位で、キム・ペトラスは初。キム・ペトラスに関しては名前は聞いたことがありましたが、チャートで見たことはありませんでした。ゲイ同士のコラボ曲、と彼女は言っていましたが、それが楽曲が大いに注目された主要因のようです。
> 上記 "Unholy" が現れるまでは、今週2位のデヴィッド・ゲッタ "I'm Good" がすこぶる好調で、"Unholy" が現れなければずっと1位をとっていられたような勢いでした。つまり、一応1週だけ1位をとったのですが、"Unholy" が現れてすぐにその座を明け渡すことになったということです。デヴィッド・ゲッタのこのレベルでのヒットは5年振りではないでしょうか。曲名は忘れましたが、シーアと組んだ楽曲がヒットしていた気がします。それが今度は、ビービー・レクサと。EDM との相性の良さは、ザ・チェインスモーカーズ "Call You Mine feat. ビービー・レクサ" で証明済みですね、いいコラボ曲でした。👍
> ルイス・キャパルディが復帰!!あまりニュースになってなかった気もしますが、大成功のデビューから約3年ぶりの復帰です。相変わらずの力強いバラードで、UKチャート1位を当然のように獲得しました。自分は最初はピアノの音とボーカルの激しさがかみ合っていないような印象を覚えて、彼の音楽を好きにならなかったのですが、聴き続けてそれは違うなと思い直し、むしろルイスさんの感情的なボーカルが好きになりました。彼、ロックでもやっていけたと思うのですが、激しい悲しい曲を出すにあたって、ポップで出すとこんな感じになるのかと参考にもなりました。全米チャートでも上昇中の "Forget Me" 、安定ヒットになってほしいですね。
> けっこう長く Top10 をキープしている "I Ain't Worried"、サントラのヒットってリリース直後か映画の公開直後にピークを迎えるような感じもするのですが、今年のサントラのヒットはそうとは限らないものが多くて、チャートの動き的には普通のヒット曲みたいなチャート・アクションになっています。映画の売れ行きから独立して、映画のヒット以上にサントラがヒットする(認知度が上がる)現象が起きつつあるのかもしれません。🎬
> 前シングル "Break My Soul" がチャートを下降し始めてからすぐ、"Cuff It" がそれに代わるかのようにチャートを急上昇し始め、ものすごいスピードで新旧交代が起きました。"Break My Soul" の下降スピードも速いし、"Cuff It" の上昇スピードも速いです。個人的に、せっかく6年ぶりのニュー・アルバム『ルネッサンス』を出してニュースになったのに、勢いは一時的で今は早くも「あ、今年はビヨンセがすごかったんだっけ?」となってしまっています。上昇率が高いこのシングルで各国のチャートに波乱を巻き起こしてほしいですね。
> ニッキー・ミナージュ、過去のUKチャート成績を見てみました。ゲスト参加のヒット曲が多いので本人の曲の成績を見ようとするとちょっと不便でしたが、本人のタイトルでは計5曲がUK Top10 入りしている状態です。過去の「スーパー・ベース」や「アナコンダ」にこの最新ヒットを加えて、5曲ですね。余談ですがニッキー・ミナージュがゲスト参加した曲としてはケイティ・ペリーの "Swish Swish feat. ニッキー・ミナージュ" が好きです。イギリスではあまりヒットしませんでしたが...。🏀
> 2019年の大ヒット・アルバム『インディゴ』のデラックス盤に収録された "Under The Influence" が世界各国のチャートを上昇中...。クリス・ブラウンは今年、『インディゴ』に続くニューAL『ブリージー』を出したばかりなのに、そこからのヒットではなく1コ前のアルバムからのヒットです。『ブリージー』からは大きなヒットが出ていなかったので、ついにクリス・ブラウンも時代か?と思ってたらまさかの前作の曲がスリーパー・ヒットです。何が起きるか分からんな...。
> 今週10位、Luude の "Big City Life" について、Luude の今年上半期の大ヒット "Down Under" と同様過去の他人の大ヒット曲のリミックスだったことが判明しました。まあ、原曲を知らなかったから正直どうでもいいけど。LFシステムの "Afraid To Feel" が大ブレイクした後だから少し冷めてるのかな?この "Big City Life" もテンポの急激な変化が大きな強みになっている曲で、大ヒットしそうなインパクトがありますが、今週上昇したのは上位にいた2曲が急落したことによる繰り上がりみたいなもので、これまでの最高位8位を越せることはもうないと思われます(それでも今週の上昇はすごい嬉しかったけど)。5位くらいまで上がってもよかったと思うんだけどな~、時期が悪かったのかも。🏙
title | artist | ||
11 | B. O. T. A. ( Baddest Of Them All ) | Eliza Rose, Interplanetary Criminal | |
12 | Hold Me Closer | Elton John, Britney Spears | ↑ |
13 | Another Love | Tom Odell | ↑ |
14 | My G | Aitch, Ed Sheeran | ↑ |
15 | Celestial | Ed Sheeran | |
16 | 2 Be Loved ( Am I Ready ) | Lizzo | ↑ |
17 | Calm Down | Rema, Selena Gomez | ↑ |
18 | For My Hand | Burna Boy, Ed Sheeran | ↑ |
19 | All For You | Cian Ducrot | ↑ |
20 | Messy In Heaven | Venbee, Goddard | ↑ |
Top20 合計で15曲が前週からランクアップ!!この前のレビューでは「14曲もランクアップ!!」って驚いてた気がするんだけど、それをさらに超えてきた。
(コメント)
> 今週11位、なんだかこの曲にハマる人の気持ちが分かってきました。一昔前に流行ったダンス・ミュージックのジャンルを再現している曲らしくて、自分はそれが分からないのですが、でも確かに一日中聴ける、病みつきになりそうな音楽です。先週4位から急落してしまいましたが、今になってその良さが分かってきました。🌴
> 今週12位、これはまだ1回しか聴いていないのですが、12位におさまる曲ではないような感じです。ブリトニー・スピアーズの(ゲスト参加ではありますが)久しぶりの復帰の曲で、個人的にも歌声を久しぶりに聴きました。すでに全英3位を記録している同曲ですが、まだまだ勢いはありそうです。
> エド・シーランの "Celestial" は突然で少しびっくりしましたが、ポケモンとコラボした新曲です。言い方は少し悪いかもしれませんが、こういう突発的なコラボ・プロジェクトはあまりチャートに大きな影響を与えないもので、チャート・インするにしても下の方だろうと踏んでいましたが、まさかの初登場6位(先週)で強力デビューでした。まあ、ポケモンは去年も25周年イベントで洋楽と大胆にコラボしていたので、突発的ではないかもしれませんね。
> リゾの "2 Be Loved"、これはMTVでのパフォーマンスを覚えています!プロジェクションマッピング?らしきものを使いこなしてめちゃくちゃかっこいいパフォーマンスをしていました。当時は前シングル "About Damn Time" が大ヒットしていて、MTVではこの2曲が披露されたのですが、メインのパフォーマンスは "About Damn Time" で、"2 Be Loved" はプロモーションのためのおまけみたいなパフォーマンスだろう、と思っていたらメインは逆でした。"About Damn Time" は数秒で終わってましたね...騙された。
> またもナイジェリアのアフロビート勢!今週は18位の曲もそうで、本当にノンストップですね!エド・シーラン、セレーナ・ゴメスと、世界的アーティストの助けを借りながらではありますが、アフロビートは着実にジャンルとしての人気を伸ばしています。アフリカの音楽がヒット...、イギリスでボーダーレスな音楽市場が形成されていることの証拠みたいですね。🌍
> 最後に、19位20位と知らない人が一気に Top20 入りしたのでとりあえず19位の Cian Ducrot さんを確認しました。UKチャートを運営するオフィシャル・チャート・カンパニーによると、彼はこの "All For You" がTikTokで流行っている人で、ビリー・アイリッシュのレーベルと契約したそうです。また、ソングライターとしても今年上旬にヒットしたローレン・スペンサー・スミス "Fingers Crossed" の歌詞を書いた人だそうで、実力派のようですね。今後の動向にも注目していこうと思います。
2018年のワールドカップでは、
ジェイソン・デルーロが "Colors" という曲を制作し、
ロビン・ウィリアムズが開会式でパフォーマンスをした。
チャートへの影響は薄かったけど、今年はどうか?
🐼 以上です。読んでくださった方、ありがとうございました。 🐼