オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

チャート・レビュー UKチャート 2022年9月15日付

2022-09-12 | チャート・レビュー (UK)

 

アーケイド・ファイアのニュースが最近多い。

アーケイド・ファイアはウィン・バトラーという人がボーカルで、その弟と妻もバンドに参加している。

兄弟でバンド、夫婦でデュオはあるけどその両方は珍しい。

弟の脱退やウィン・バトラーの不品行など悪いニュースばかりだけど、

正直アーケイド・ファイアのバンドのイメージが悪くなるのは見てられない。

 


 

(集計期間:9月2日~9月8日)

  title artist  move
1 B. O. T. A. ( Baddest Of Them All ) Eliza Rose, Interplanetary Criminal
2 I'm Good David Guetta, Bebe Rexha
3 I Ain't Worried Onerepublic
4 Not Over Yet KSI, Tom Grennan
5 Late Night Talking Harry Styles
6 Super Freaky Girl Nicki Minaj
7 Ferrari James Hype, Miggy Dela Rosa
8 Hold Me Closer Elton John, Britney Spears  
9 Big City Life Luude, MATTAFIX
10 Crazy What Love Can Do David Guetta, Becky Hill, Ella Henderson  

 

 ダンス・ソングが5割!!先週は6割で1曲減ったけど、それでも5割は強い!UKチャートのジャンル内訳とか深くは意識してこなかったけど、もしかしたら近年はこれがスタンダードなのかも。常にダンス・ソングが強いチャート。

 

(コメント)

> 女性DJ、エリザ・ローズさん(読み方は多分)の "B. O. T. A. ( Baddest Of Them All )" が1位!!先週LFシステムの "Afraid To Feel" から1位を奪い、初めて1位の座についたので今週で2週目の1位です。EDMの勢いがすごい!!ダンス・ソングからダンス・ソングへと1位が移り変わったわけで、しかも次の1位候補(今週2位)もダンス・ソングという。この曲は何というか、マニアックなファンがつきそうな変わった曲ですが、クリーン・バンディットを除いて女性DJの曲が1位をとるのを初めて見ました。もう少し1位の勢いは続きそうです。🎧

 

> LFシステムやエリザ・ローズとは違いデヴィッド・ゲッタは完全にベテランですが、常にチャートの盛り上げ役となっていてこれまでたくさんの有名人とコラボしてきました。先週7位に初登場したのが "I'm Good ( Blue ) feat. ビービー・レクサ" で、今週はそこからの急上昇です。ビービー・レクサは2016年の映画『スーサイド・スクワッド』のサントラで有名になり、2018年に "Meant To Be feat. フロリダ・ジョージア・ライン" という曲が大ヒットした人。彼女の名前を見るのは少し久しぶりですが、"I'm Good" はどのくらいワールドワイドなヒットになるのか、気になります。🌎

 

> ワンリパブリックが3位まで上がってきました。最高位更新で、Top3入りです!オフィシャル・チャート・カンパニーでワンリパブリックのUKチャート・ヒストリーを調べたところ、1stアルバム『ドリーミング・アウト・ラウド』から2曲がTop10入りしていて、3rdアルバム『NATIVE』からは3曲がTop10入りしていました。それぞれ1曲ずつTop3入りもしていて("Apologize", "Counting Stars")、"I Ain't Worried" でTop10入りは6曲目、Top3入りは3曲目です。1位はめちゃくちゃかっこいい2013年の "Counting Stars" で獲得済みの彼ら、勢いが止まりません。🌟

 

> シングル・ジャケットがボクシングのポスターみたいになってて面白かった今週4位 "Not Over Yet feat. トム・グレナン"。メイン・アーティストの KSI はラッパー兼ボクサー兼ユーチューバーの人気者で、マルチな才能を持ったうらやましがられる人です。ただ、最近は自分の音楽の好みからちょっと外れていて、この曲もそうでした。でも客観的に見たらこの曲や "Holiday" はラッパーなのに聴きやすい曲で、全然ラップ・ファンじゃなくても好きになれそうです。あと、最近は、ということで過去の曲では好きなものがありました。

 

> 10位以内で安定ヒット、いけるの?いけないの?をしばらく繰り返していたハリー・スタイルズの新作アルバムからのセカンド・シングル、"Late Night Talking" ですが、今週5位に一気にリバイブして結局安定ヒットしそうです。アメリカでもいけるの?いけないの?状態なのでイギリスに続いてアメリカでも再Top10入りしてほしいですね。ただ、イギリスではこの曲の最高位は2位なので、それを超えるのはちょっと難しいかも。

 

> いや~、ニッキー・ミナージュのヒットはなんだか感慨深い。ファンというわけではないのですが、自分が洋楽にハマり始めた頃から知ってるので、ついにこの人も復活か~、みたいな感じ。復活というと語弊がありますね、ニッキーさんは頻繁に音源をリリースしているので本当は復活ではありません。安定ヒットが久しぶり、という意味で主観ではチャートを見始めてから初めてです。思えば人生で初めてラップ・ソングをラップ・ソングと認識して聴いたのが "Super Bass" だったかもしれません。🎮

 

> エルトン・ジョンとのコラボとしてだけど、ブリトニー・スピアーズが復活!実に6年振りの復活です。とはいえ、ブリトニー・スピアーズに関しては全盛期の曲を1曲知っているだけで、日本でも知名度が高そうな代表曲のほとんどになじみがない状態です。なのでエルトン・ジョンの話に逃げると、去年のUK1位ヒット "Cold Heart (PNAU Remix) × デュア・リパ" に続くヒットになると期待されているのがこの "Hold Me Closer with ブリトニー・スピアーズ" で、1位は難しいかもしれませんが良いチャート・アクションが予想されます。...まあ、まだ聴いてないんだけど。

 

> 今週9位、先週の10位から1つ上がって最高位を更新したオーストラリアのDJ、Luudeさん!包み隠さず言うと今年上半期に大ヒットした "Down Under (Remix) feat. Colin Hay" はまったく聴いてなかったのですが、今回の "Big City Life with MATTAFIX" は聴きました!そして超興奮しました!!一度無視してしまい、申し訳ありません。思い出したら、"Down Under" も絶対聴きます!...と手の平を返す。🏢

 

  title artist  
11 DOJA Central Cee
12 Bad Habit Steve Lacy
13 My G Aitch, Ed Sheeran  
14 Under The Influence Chris Brown
15 Afraid To Feel LF System  
16 Stay With Me Calvin Harris, Justin Timberlake, Halsey
17 No Excuses BRU - C
18 As It Was Harry Styles
19 History Joel Corry, Becky Hill  
20 Another Love Tom Odell

 

 先週から上昇した曲と1位に矢印を表示してみた。今週は特に上昇した曲が多い!20曲中14曲も上昇で、UKチャートは変動が激しいとはいえこれはけっこう珍しいことだと思う。

 

(コメント)

> セントラル・シーの "DOJA" は先週の12位から少しランクアップ。2位に初登場して以降分かっていたことですが下げ調子の同曲、もしかしたら11位~20位の区間で安定するかもしれません。基本的には下げ調子でTop10に戻れる可能性こそ低いのですが、とりあえずセントラル・シーの代表曲には確実になりました。情報が少ないということもあり、消極的な書き方ですみません。

 

> アメリカでは今にも1位をとりそうなスティーヴ・レイシーの "Bad Habit"、12位だけどR&Bが流行りにくいイギリスでここまで上がるのはすごい。個人的にはチャイルディッシュ・ガンビーノの "Feels Like Summer" なんかを連想する曲で、うまく説明できない曲です。TikTokで流行ってるのかな?この人についてもまだ情報が薄い感じです。🌅

 

> エルトン・ジョン "Merry Christmas"、ファイアボーイDML "Peru (Remix)、カミラ・カベロ "Bam Bam"...とエド・シーランはゲスト出演が続いています。今週13位の Aitch はブリティッシュ・ラッパーで、ラッパー関連ではエミネム、ストームジー、トラヴィス・スコットらとこれまでコラボしてきました。そのうちストームジーと Aitch はエドの2019年のアルバム『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』内の曲ですでに彼とコラボしていて、二人ともエドの楽曲にゲスト参加したのち、自分の楽曲にエドをゲストとして迎え入れています。...契約?📄

 

> 調べ方が悪かったのか答えにたどり着くまで少しかかりましたが、14位の "Under The Influence" のことが少し分かりました。クリス・ブラウンはもちろん知っていますが、不思議と彼の本国アメリカ以外でヒット中のこの曲については何も知りませんでした。前作『インディゴ』(2019) のデラックス盤に収録されている曲で、TikTokでブームになっているらしいです。まあ、過去の曲がヒットっていったら、そりゃTikTokか...。

 

> LFシステムのツイッターを見たら、"Afraid To Feel"が1位を連続でとるたびに喜びのツイートをしていて、微笑ましかったです。アメリカン・ドリームのイギリス盤?一気に爆売れしたLFシステムの "Afraid To Feel" は何回聴いても楽しくて、やっぱりテンポの変化がたまらない!よく聴いたらテンポを変化させる際、はっきりとした区切りがつけられていて、これがすごいのか、とようやく分かりました。🎵

 

> 前回のUKチャート・レビュー投稿で確か「"As It Was" はしばらくTop20内に滞在するだろう」と予想していたのですが、その翌々週ぐらいにもう21位以下に落ちてしまって、全然ダメな予想でした。ただし、今週18位に戻ってきたことには何らかの希望を感じます。長い目でみれば私の言ったことは間違っていなかった!的なことで...。"As It Was" は名曲。早い話だけど、グラミー受賞期待。

 

> こちらもTikTokでの流行が要因のTop20入り、Tom Odell氏の "Another Love"。グローバル・チャートで常に見る曲で、つまりロングヒット曲です、過去の。今年は夏の初めに天才DJティエストがこの曲をリミックスしたそうですが、それ自体は今回のチャート上昇とは関係なさそう。DJが過去の他の人の大ヒット曲を興味でリミックスすることはよくある(※許可さえとれていれば何一つ悪いことではないです)ので、ティエストのリミックスもヒットを狙ったわけではないと思われます。ティエストといえば、最近は確かチャーリーXCXと組んでましたね。🥣

 


 

ブログ開始から一応1年。

更新ペースは案の定遅くなり、特に月初めはだらだらし始めた。

振り返った時に唯一救いなのは元々そんなに更新が多くなかったということ。

最初は頻繁に更新してたけど、今はもう月に1回...みたいなケースは嫌だったから、免れることができてよかった。

🦏 変なこと言ってすみません。読んでくださった方ありがとうございました。 🦏

 



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