2021年の音楽を表彰するグラミー賞2022は、
もともとは1月31日に開催される予定だったが感染拡大の影響で4月3日に延期された。
去年の延期の際は3月14日(オンライン)でもうちょっと早かったけど、
どうにかして客有りで開催するため、スタジアムの都合等も踏まえてこんなに延びたらしい。
もう、去年発表のノミネートとかみんな忘れてるんじゃないかな...?
以前この記事でグラミー賞2022のノミネート予想テストをしましたが、
一応、受賞の予想テストも毎年(勝手に)やっていたので、25点満点のテストでやってみようと思います。
1部門1点で、ポピュラーな25部門を対象にします。
ちなみにこれまでの記録は 2019:11点、2020:15点、2021:8点 で、
23部門しかやらなかったグラミー賞2018では12点でした。
基準としては20点超えたらすごい、という感じでやっていますが、
なかなか難しいこともあり、50%あってただけでけっこう満足しちゃいます。
特に2020年は奇跡かと思いましたね...どんどん丸がついて。
これも遊びの割にまあまあ考えました。下のコメントだけでも読んでくだされば幸いです。
・主要部門
・年間最優秀レコード 最も重要!
- Silk Sonic / Leave The Door Open
オリヴィア・ロドリゴの主要4部門制覇がいわれる中、自分はシルク・ソニックを選びました。ブルーノ・マーズさんは2016年に Uptown Funk で同賞を受賞してから特に勢いがよく、2年後の2018年にも 24K Magic でこの賞を受賞。今回のレコード賞ノミネートはそれ以来なので、3連続いきそうな気がします。
・年間最優秀アルバム
- Olivia Rodrigo / Sour
シルク・ソニックのアルバムが期間外でノミネートされなかったのもありますが、オリヴィア・ロドリゴはとにかくアルバムの評価も高かった!なので、テイラー・スウィフトやビリー・アイリッシュという過去2年の受賞者を差し押さえてアルバム賞を十分獲得できると思います。まあ、その2人が受賞してもものすごいことにはなるんでしょうけどね。
・年間最優秀楽曲
- Billie Eilish / Happier Than Ever
リスク分散、です。ビリー・アイリッシュが無冠で終わる気がしません。正直自分はこの曲はよく分からないのですが、評論家ウケはすごくいいと聞いています。 オリヴィア・ロドリゴの drivers license が最大の対抗馬かと思いますが、ビリーが主要3部門を再び独占した場合に備えて、1つ票を入れておきました。
・最優秀新人賞
- Olivia Rodrigo
いくらノミネート枠が8から10に増えたからといって、この賞の当てやすさはさして変わらないはず。振り返ったらグラミー2018から3年連続で当てられていました。他の有力候補としてはザ・キッド・ラロイやサウィーティーがいますが、一番有力なのはやはりこの人かな、と。
・ポップ部門
・最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス
- Olivia Rodrigo / drivers license
例えばAという曲とBという曲が「賞1」と「賞2」にノミネートされていたとして、「賞1」ではAが受賞しても「賞2」ではBが受賞する、ということはありえます。なので、主要部門では Happeir Than Ever に負けても、ジャンル別部門では drivers license が勝つかもしれません。
・最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス
- Tony Bennett & Lady GaGa / I Get A Kick Out Of You
チャートで大活躍した他の4候補曲を差し置いて、チャート・インすらしていないこの曲の勝利にかけてみます。というのも、最近のレディー・ガガのポップ部門受賞率はかなり高いですし、トニー・ベネットとの共作は過去にグラミー賞の「最優秀トラディショナル・ポップ・アルバム」を受賞しています。BTSに大きな期待がかかっていますが、ここはグラミーはベテランに回るのではないか、と...。
・最優秀ポップ・ボーカル・アルバム
- Billie Eilish / Happier Than Ever
今度はビリーがジャンル別部門で逆襲!オリヴィア・ロドリゴとビリー・アイリッシュが主要・ポップともに熾烈な争いを繰り広げるストーリーになってしまいました。他を見てみると、アリアナ・グランデやジャスティン・ビーバーも十分有力なのですが、今回の主人公にはならなそうな感じがします。一方ド―ジャ・キャットはポップ・アーティストではありませんが、アルバムは大ヒットしたので穴場になるかもしれません。
・ロック部門
・最優秀ロック・パフォーマンス
- AC/DC / Shot In The Dark
奇跡の復活を果たした AC/DC の白星を予想します。いやー...年齢を感じさせない気持ちいいハード・ロック!
・最優秀ロック・ソング
- Kings Of Leon / The Bandit
ロック・パフォーマンス賞もそうですが、一番安泰なのがフー・ファイターズ。今回はあえてフーファイ無冠を予想してみました。主要部門の受賞歴もあるキングス・オブ・レオンがここでは次に安泰かなと思っていて、受賞は個人的な希望でもあります。
・最優秀ロック・アルバム
- AC/DC / Power Up
AC/DC のシングル・アルバム2冠に期待です。ただ、ポール・マッカートニーとフー・ファイターズも AC/DC 同様アルバム・チャートの順位が高いのでどうなるか、といったところです。けっこう激しい戦いになってるのかも。
・最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム
- Arlo Parks / Collapsed In Sunbeams
実はこの人はロックというよりR&Bの方なのですが、グラミーではここにノミネート。ジャパニーズ・ブレックファストとともに同賞だけでなく最優秀新人賞にもノミネートされており、これは両者ともすごく調子がいいことを示していると思ってます。なので、少なくともどちらかはこの賞をとるんじゃないかと考えたわけです。…うん、きっとそのはず。
・カントリー部門
・最優秀カントリー・ソロ・パフォーマンス
- Luke Combs / Forever After All
せっかくノミネートされたんだから、もうこのまま勝ち取ってほしい!!…というのが正直な思いで、これをきっかけにこれからはちゃんとこの人を評価するようにしてほしい。…ついでに他のメインストリーム・アーティスト(特に若手)も。
・最優秀カントリー・デュオ/グループ・パフォーマンス
- Jason Aldean with Carrie Underwood / If I Didn't Love You
ジェイソン・アルディーンはTwitterでグラミー賞受賞はバケット・リスト(死ぬまでにやっておきたいこと)に入ると言い、受賞を望んでいました。ダン+シェイが受賞すれば4年連続となりすごいことですが、チャートでヒットした有力候補が多いので今回はそう甘くないかもしれません。私はその中の一つ、If I Didn't Love You を選びました。
・最優秀カントリー・ソング
- Chris Stapleton / Starting Over
クリス・ステイプルトンは今回「カントリー・ソロ」、「カントリー・ソング」、「カントリー・アルバム」の3つにノミネートされており、また4年前(2018)と6年前(2016)にも同じ状況になったことがあります。結果として、2016年は「ソロ」と「アルバム」の2冠、2018年は「ソロ」「ソング」「アルバム」全制覇でした。そして今回です。クリス・ステイプルトンが受賞を逃すはずがないと思い、「ソング」と「アルバム」を予想しました。
・最優秀カントリー・アルバム
- Chris Stapleton / Starting Over
先述の理由もありますが、商業的成功度で計った側面もあります。はっきり言うと、他の4作と比べて彼の『スターティング・オーヴァー』は成功度合いがかけ離れているのです。対抗馬がいるとしたらスターギル・シンプソンですが、ここはほぼ確実に当たると踏んでいます。これで外れたらすごくカッコ悪いけど。
・R&B部門
・最優秀R&B・パフォーマンス
- Silk Sonic / Leave The Door Open
主要のレコード賞をとった勢いでここもいけるでしょう。ジャスティン・ビーバー Peaches について言及していませんでしたが、より評論家に好まれ、学問的に評価されそうなのは Leave The Door Open だと思います。それを言えばH.E.R.も強力ですが、ここはもう勢いで...。
・最優秀トラディショナル・R&B・パフォーマンス
- John Batiste / I Need You
いまだにジョン・バティステさんには詳しくありませんが、とりあえずキャリアはけっこうあるお方みたいです。ノミネートされている主要部門はことごとく外れるが、それ以外の専門的な部門ではちょっとずつ受賞していく、というようなストーリーを想定しています。
・最優秀R&B・ソング
- SZA / Good Days
意外にもグラミーの受賞歴がないシザ、ここで初金星を上げておいてほしいです。強力なシルク・ソニックはいるけど...。
・最優秀R&B・アルバム
- H.E.R. / Back Of My Mind
過去にこの賞をとっていたこともあり、てっきりH.E.R.はすでにアルバムをリリースしている人だと勘違いしていました。この『バック・オブ・マイ・マインド』が初のアルバムで、以前受賞した『H.E.R.』は正式なスタジオ・アルバムではないとか。正式アルバムのリリース前に受賞してしまうくらいですから、今回もいけるでしょう。
・最優秀プログレッシブ・R&B・アルバム
- Hiatus Kaiyote / Mood Valiant
正直、まったく分かりません。唯一知ってる名前がハイエイタス・カイヨーテで。ロバート・グラスパーも分かるには分かりますが、連名のテラス・マーティンやカマシ・ワシントンはまったく...。読み方が分かるだけ奇跡です。
・ラップ部門
・最優秀ラップ・パフォーマンス
- Cardi B / Up
去年のグラミー賞で披露された後、全米1位を獲得した曲。外したら恥ずかしい予想ですが、ひとまずミーガン・ジー・スタリオンはないと思います。2021年は、少なくとも彼女の年ではなかったので。
・最優秀メロディック・ラップ・パフォーマンス
- Lil Nas X with Jack Harlow / Industry Baby
ここで、リルナズがやっとトロフィーを手にするというストーリー。ジャック・ハーロウにとっては初のトロフィーになりますね。チャート的にはド―ジャ・キャットが強敵で、また「勢い」ではカニエや J.コールが危険な敵です。なお、この曲の冒頭でも触れられていますが、リルナズは2020年にすでにトロフィーを2つ持ち帰っています。
・最優秀ラップ・ソング
- Baby Keem with Kendrick Lamar / Family Ties
ここの有力候補は3つ。そのうちベイビー・キームとサウィーティーはどちらも最優秀新人賞にもノミネートされています。つまり、「最優秀オルタナティブ・ミュージック・アルバム」のところで述べたことと同じで、勢いのいいどちらかがここをとるだろう、と予想しました。...とはいえ、自信はありません。
・最優秀ラップ・アルバム
- Drake / Certified Lover Boy
振り返ってみたら意外と正答率が高かった同賞ですが、今回はかなり難しそう。相手はカニエ・ウェスト、タイラー・ザ・クリエイター、J.コール、ナズと強面ばかりだからです。このうちタイラー・ザ・クリエイターとナズは過去2年で同賞を受賞しており、ドレイクも2013年にとっているとはいえ確実視はできません。うーん...やっぱり難しい!
・最優秀ミュージック・ビデオ
- Olivia Rodrigo / good 4 u
例年になく激戦となりそうなこのアワード、2020年に1回、リル・ナズ・Xの Old Town Road が当たりました。彼が Montero で再びノミネートされている今年はオリヴィアに入れましたが、Montero はMTVアワード受賞済み。さらに、彼以外にも主要部門に多くノミネートされている主要勢がかなり集まっています。その意味で、ここも主要部門と似たような規模の戦いになるのかもしれません。
過去のアーティスト同士の「ビーフ」(ケンカ)について調べてみた。
ザ・ブラック・キーズ...いろいろあったんだなあ、という感想。
ディスり合いはよくないことだと分かっているけど、それでもロック・スター同士のビーフはちょっと熱いものがある。