オコジョ、チャート・レビュー

洋楽チャートの感想や予想を長々と述べます。速報性はありません。

チャート・レビュー UKチャート 2021年11月25日付

2021-11-21 | チャート・レビュー (UK)

 

去年くらいからだろうか?全英アルバム・チャートが毎週激戦になり始めたのは。

毎週首位が目覚ましく入れ替わる…これぞアルバム・チャートの望ましい姿!

個人的にはもうちょっと上位が落ち着いてるといいんだけど。

そして、知らないアーティストも多いのでアルバム・チャート・レビューはできなそう。

代わりに、ここのレビューでよくネタにすると思います。

 


 

 

 3番のカッコの中…、未発表曲を示す「フロム・ザ・ヴォールト」じゃなくて「テイラーズ・ヴァージョン」でした。All Too Well は未発表曲ではなかったですね。あれ?いやでも、この曲10分バージョンが新しくリリースされたのですが、それはもちろん未発表曲に入るわけで…。これ、どっちなんだろう?元の5分バージョンか10分バージョンか。10分バージョンなら(「フロム・ザ・ヴォールト」)ともつくから、ついていないこれは元の5分バージョンかな?とにかく、再録アルバム第2弾、反響がすごかったみたいでおめでとうございます!

 

1.アデル / Easy On Me

 数えてみたら今年UKチャートで1位をとったのは Easy On Me 入れてわずか10曲!アルバム・チャートで1位争奪戦が起きている一方、シングル・チャートでは1位の価値がすごく高くなっているようですね。これもこれで面白くていいと思います。考えてみたらアメリカと真逆かも!?アメリカのシングル・チャートは1位がころころ変わってますからね~。

 

2.エド・シーラン / Shivers

 『=』からの明るいセカンド・シングル、今週も2位をキープしました。アルバム・チャートの記録で言うと『ディヴァイド』(2017)は9週連続、『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』(2019)は4週連続で初登場から首位をキープしていましたが、『=』は1週のみです。このことからもアルバム・チャートの激戦さが分かりますね。

 

3.テイラー・スウィフト / All Too Well ( Taylor's Version )

 2012年にリリースした『レッド』の再録版『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』が大反響!10分バージョンも新たにリリースされた All Too Well はイギリスで3位なら本国アメリカでは1位!?アルバム・チャートではもちろん1位獲得です(イギリスでは8回目らしい)。正直再録版は第2弾だからこんなに大きな反響があるとは思っていませんでした。…全米チャートのレビューでも同じこと言いそう。

 

5.ARRDEE / Flowers ( Say My Name )

 読み方が分からないタイプのラッパー。ただ、今年6月に Oliver Twist という曲がTop10でヒットしていたので既に見たことのある名前ですね。Top10は2曲目なので、セントラル・シーとともに今年かなりの好スタートを切れたブリティッシュ・ラッパーだといえるでしょう。

 

7.Ckay / Love Nwantiti ( Ah Ah Ah )

 全体を通して歌い方や声の調子は変わりませんが、ピアノに隠れてバックでいろんな楽器(電子音)の音が聞こえ、豪華だな~と思いました。楽器を買わなくても電子音でそれが再現でき、しかもそれはリスナーに受けているので、ブレイクを狙うアーティストにとっては費用面で最高の社会かもしれませんね。

 

9.サム・フェンダー / Seventeen Going Under

 TikTokブーストでTop10まで上昇!!一時はTop40内で力尽きてチャートから姿を消しましたが、10月にセカンド・アルバムのリリース効果で一旦復活し、その後そのままTikTokでバズったことを要因にチャートを上昇してここまで来ました。サム・フェンダーは Dead Boys というデビュー・シングルに惚れて2019年からほんのり注目していたUKロッカーで、先述のセカンド・アルバム『セヴンティーン・ゴーイング・アンダー』は前作に続きアルバム・チャートで1位をマークした紛れもない実力派です。マネスキンに続いて嵐を起こせ~!!

 

 

  title artist
11 Obsessed With You Central Cee
12 Smokin Out The Window Silk Sonic
13 My Heart Goes ( La Di Da ) Becky Hill, Topic
14 Meet Me At Our Spot The Anxiety
15 Tell Me Something Good Ewan McVicar
16 Thats What I Want Lil Nas X
17 My Universe Coldplay × BTS
18 State Of Grace ( Taylor's Version ) Taylor Swift
19 Woman Doja Cat
20 I Wish Joel Corry, Mabel

 

 簡単に…今度こそ簡単にやろう。疲れてしまう…。いや~、でもUKチャートだから言いたいこと多いな~…。たいしたことないことでも書きたくなってしまうという症状が表れ始めている…!

 

11.セントラル・シー / Obsessed With You

 曲中で使われている女性の声はボカロではなく、今年TikTokでブレイクしたPinkpantherness(ピンクパンサーネス)さんでした。インディー系のアーティストですね。構図はパウフーの Death Bed ( Coffee For Your Head ) feat. ビーバドゥービー (2020) と同じで、Death Bed が好きだったからこの曲も気になったのでしょうか?

 

12.シルク・ソニック / Smokin Out The Window

 イギリスではR&Bが主流でないこともあり、シルク・ソニックはここのチャートでは比較的高い順位をとれません。Leave The Door Open も結局Top10入りできませんでした。しかし比較的、という話で、やはりイギリスでもシルク・ソニックは大いに盛り上がっていると捉えて差し支えないでしょう。

 

14.ジ・アングザエティー / Meet Me At Our Spot

 Top10落ちが残念!!しかも14位まで落ちてしまっているので、Top10復帰は遠いかもしれません。この曲はもっとチャートで高く評価されるべきだ!と思ってやまない自分ですが、興奮し過ぎには注意、と…。

 

17.コールドプレイ × BTS / My Universe

 思ったより持続力がありますね。初登場力が強いことは分かっていたので「下がるチャート・アクション」になるということは全然予想できたのですが、ロングヒット性が思いの外よかったです。おかげで今週もTop20にロックが3曲!

 

20.ジョエル・コリー / I Wish feat. メイベル

 早くもジョエル・コリーの今年3曲目がTop20入り!最近はちょっとEDMが控えめな上位ですが、ジョエルだけは遠慮なく上位に入っていき、椅子を譲らないイメージです。一方メイベルは去年からゲストに引っ張りだこ!AJトレイシーやクリーン・バンディットらに呼ばれ、今やパーティー・ソングのゲスト候補1位になっているかもしれません。

 

またも追加…

21.クリーン・バンディット / Drive with トピック & ウェス・ネルソン

 2014年に Rather Be、2016~2018年に Rockabye, Symphony, I Miss You, Solo で2度も黄金時代を築いたクリーン・バンディットですが、去年の復帰シングル Tick Tock はこれまでに比べ微妙でした。続く Higher も上位といえるところまで届かず、そのため黄金時代は終わったと見なしています。そんな彼らですが、Higher に続くこの曲が意外と調子よく、先週初のTop20入りを果たしました。Top10レベルでのヒットは難しくなったけど、まだまだ余力はある。そんな風に感じています。

 


 

今週は先週8位だったグラス・アニマルズの Heat Waves がTop20圏外に急落。

こういう上位を安定的にキープしていた曲の「突然急落アクション」はよくあることで、

それには何やら理由があるみたいだけど、

少なくとも日本語のサイトでそれが分かることはなさそうなのでMENDOKUSAI...。

あ、これが今年最後のUKチャート・レビューになるかもしれないです。



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