ラポーレの住民達

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2010年08月22日 | Weblog

気になる菅首相の心情と命運 (ゲンダイネット)

高杉晋作大平正芳

 日本企業が急激な円高の対応に追われる中、軽井沢で読書三昧を決め込んだ菅首相。「どんな本を読んだのか」と記者団に聞かれると、「『茜色の空』だったかな。ほんのちょっぴりなんだけれど、そんなものとか」と、たどたどしく答えたあたり、本当に読んだかは疑わしい。が、故・大平正芳元首相を描いた小説「茜色の空」(辻井喬著)に興味を持ったのは確か。

 民主党関係者は「よりによって、なぜ大平さんなのか」とこう言う。

「大平首相は就任後に『一般消費税』構想をブチ上げたが、直後の総選挙で惨敗。その責任をめぐり、自民党内は『40日抗争』と呼ばれる党内抗争が吹き荒れ、首相再任後もかつてない遺恨が残った。確かに今の民主党内の状況とソックリです。しかし、その後の大平首相の末路は、まさかの不信任案可決で“ハプニング解散”。総選挙公示日に倒れ、志半ばで死を迎えたのです。あまりにも不吉過ぎます」

 菅は首相就任直後に尊敬する人物に維新の英雄・高杉晋作を挙げ、自らの内閣を“奇兵隊内閣”と名付けたが、こちらも暗示的だ。晋作が総督として奇兵隊を率いたのは、たった3カ月。晋作自身も27歳の短命で大政奉還を見ずして、この世を去った。

 尊敬する人物が皆、志半ばで死んでいるなんて、菅は自分の運命を悟ったのか。