監督 : クリント・イーストウッド
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーゲン、マイケル・ロメンダ、ヴィンセント・ピアッツァ、クリストファー・ウォーケン、マイク・ドイル、レネー・マリーノ、エリカ・ピッチニーニ
ストーリー:ニュージャージー州の貧しい町で生まれ育った4人の青年たちは、その掃きだめのよ うな場所から逃れるために歌手を目指す。コネも金もない彼らだが、天性の歌声と曲作りの才能、そして素晴らしいチームワークが生んだ最高のハーモニーが あった。やがて彼らは「ザ・フォー・シーズンズ」というバンドを結成し、瞬く間にトップスターの座に就くが……。
映画の中で様々な人間の人生を描き続けてきたイーストウッド
イーストウッド監督も 「80を超えて 老いて」
なんのなんの リタイアなど お考えにならず
ちょいちょいっと皮肉って むふふふっと 映画ファンのツボをくすぐって頂きたい
イーストウッド監督の「がっちりとブレないコンセプト」
今作品にも しっかり出ていたと思う
こういう「地位と名声と富」の実話になると
予定調和で どっっ・定説の人生を 淡々と描かれたら
かーぜーのなかーのー すばるぅぅぅぅぅぅぅ とか
だらだらだらだら ツラツラツラ~っと
上っ面の「歴」だけ描くものもあるけれど
イヤラしーく色付けをしていないのは もうイーストウッド監督の描きならではだったな~
多くの逆境を乗り越えずに名曲は生まれないっていうのも
一歩間違えた作品に作っちゃったら きぃぃぃぃぃぃぃっ げっっっっ 首筋かいぃぃぃぃぃぃぃっっっ
なんという「上っ面で描いて時間くってんじゃねぇよ」ってガンガン突っ込みだけど
夢と栄光と挫折と再生を
イーストウッド監督が描くと・・・
大きな成功を収めたグループの光と影
友情、成功ゆえの苦悩、挫折、グループの分裂、大切な家族の死。それらを力強く乗り越えての復活
イーストウッド監督が描く時代とそこに流れる「時間」
音楽の使い方も素晴らしく
ぎこちなく手拍子を打ちながらリズムをとるウォーケン
この作品。 ミュージカルの(好きで観るけれど)
急に 気持ちとか現状を あぁぁぁぁ~~~♪って歌い出しちゃうアレが無いのも
私には良かったかな~
ジョー・ペシが
ボブをトミーに紹介したのはジョー・ペシなのよね
ピアノを弾く私にとっては
やっぱり 「フォー・シーズンズ」は「フォー・シーズンズ」
色々なアーティストがカバーしてるのも
カバーしたアーティストの声質と音域で別世界になったりするのも聴くし
「タモリ倶楽部」の ショート・ショーツは 言わずもがな
ボーイズ・タウン・ギャングも・・・
BEEGEESも ビジー・フォーも モト冬樹氏にグッチ祐三氏に
ナイアガラも
「フォー・シーズンズ」は「フォー・シーズンズ」なのだーー
盗みを働き、仲間が塀の中に出たり入ったりを繰り返しながらも音楽的に実力を付けていく
仲間と苦楽を共にした青春時代
迷走する。必死にハンドルを駆る
上へと光に向かう
それはそのままラストの街路で光を見上げる彼らの擬似ストップモーションのように・・・
「そこ」にあることを思わせる
カウンター席で斜め後方を振り返るスタイルに背の高さの「かっこよさ」
「SHERRY」をはじめとする楽曲とそれに合わせた4人の振り付けにももちろん心踊る
つい最近だったような記憶がするけど
「アディ×ス」で フォー・シーズンズの beggin' が リミックスで流れたよね
ケイティ・ペリーとか出てたcmで覚えてるんだけどなぁ・・・
蛇足 Bye Bye Baby (Baby Goodbye)も使い方で泣ける