Said q winning

がははは♪qで映画異様バカ大好き
風の吹くまま気の向くまま
映画達に愛の眼差しで突っ込みだ

ゴーン・ガール え?!?!えぇぇ!!!絶妙のダークユーモアニヤリ

2014-12-14 | か行の作品



監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ベン・アフレック、ロザムンド・パイク、ニール・パトリック・ハリス、タイラー・ペリー、キム・ディケンズ、キャリー・クーン

楽しみにしていた
これから原作を読もう。いや。これは読む!と決めた
絶妙のさじ加減なのだ

居心地の悪い、浮いたような感覚。


ミズーリ州の小さな町で瀟洒な邸宅に住む夫婦ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)。
誰もが幸福なカップルと思われていたが、5回目の結婚記念日を迎えた日にエイミーが姿を消した

エイミーの親は児童文学の作家で、エイミーをモデルとした絵本「Amazing Amy」が大ヒットし、セレブの仲間入りした女性。
しかしミズーリ州に移り住むとニックには仕事がなくなり、双子の妹マーゴ(キャリー・クーン)とバーを経営することで生計を立てていた。そんな夫婦生活を エイミーが望んでいたはずもなく、夫婦間は冷え切っていた。セレブのエイミーが姿を消したことで地元はおろか全米中がこの事件を注目することになり、マス コミは夫のニックをまるで犯人扱いのように取り上げ、無責任なSNSはニックの私生活まで暴いていく。そんな時、事件担当のボニー刑事(キム・ディケン ズ)は地下室の暖炉の中から、なぜか燃えきってないエイミーの日記を発見する...。

展開が緻密。

結婚5周年の記念日に、前触れもなく妻が姿を消し、幸せだったはずの夫婦の日常が突如破綻する。
リビングには争った後があり、キッチンからは妻エイミーの大量の血痕が見つかった。
さらには失踪前に書かれた日記や手紙が発見
事態はますます複雑化を極める。
彼女が残したヒントの手紙を辿っていくとニックの双子の妹マーゴの薪小屋にたどり着き
彼女からの「プレゼンス」
日記にはニックから暴力を受けてたこと
彼がオンラインギャンブルにハマってた事やカードで高級品をいっぱい買ってた事が記してある
エイミーに対する死亡保険金の受取金額の上限までが上がっている


全てに於いて計算高く、浮気をした夫を安全圏から追い詰めていく。
ニックの不幸っぷりばかり目につくものの
良く考えるとエイミーにとっても悲劇
そう。エイミーの復讐劇の壮大なシナリオとニックの復讐

浮気する夫に対する「怒る」エイミーが失踪するコトにとフェイク日記を・・・
妊娠するのも方法と意味がある・
死亡保険の金額の見直し書類・・・

あぁ そこには「ミズーリ州の死刑の意味。」も含まれていて
全て彼の先を越すエイミー。頭の良さが、そうはキレるとは
決して本性を現さないエイミー
冷たい表情で演じているロザムンド・パイクがニクいぐらいぴったり。
その感情を表さない
一人の女が持つ明確な多面性と狂気
そこに描かれている夫婦それぞれの多面性
夫の「練習の成果」をテレビで見るあのうっとりとした表情
お人よし風で愛想良くするだけで一見人畜無害のぼんやりした男
殺したいほど憎むニック
何故?!何故、そこまでして多々の事を仕組みこんで行ったのか?!

ニックに対する 復讐

 ニックも、これはエイミーの計画だと気づき始め
互いの真の姿は決して分からないという怖さ
「あなたは自分の夫や妻のことをどれだけ知っているのか」という疑問
丁々発止
逃げている間に、元カレと一緒にいたエイミー
軟禁の身になっていたというものの
実は 
ニックにとって
戻ってきてほしいと言う姿の本音
世間からの見た目とエイミーに対する思い。
事件の真相をエイミーに話させて無実を得るための作戦
ニックの嘘の言葉

程なくして冷凍していたニックの精子を使ってエイミーは妊娠する
マスコミは、大ニュースに大興奮。
幸せなカップル。待望の赤ちゃん。ニックは逃げも隠れもできない。

妻の復讐は終わらない。

今度は自分の のどを狙っているかもしれない。
いつ殺されるか
いつか殺されるか
昔の男ののどをかき切って殺してきた妻・・・
密やかに忍んで来た「狂気」
互いの中に見え隠れする「殺意」

端役だが、取り調べ警部役のキム デイケンズ
なんという、ムードが良いのだ!!!

エイミーみたいな存在が身近にいる可能性の話ではなく
誰の心の中にも少なからず存在するエイミーの話
彼や彼女は理想の男や女を演じているだけだったり・・・
隣にいる人の事をどこまで知ってる?!?!

 結局は相手を信じるしかないんだねぇ

みんなから愛されたいと願う、少女がそのまま大人になった感じ
という役者さんじゃなかったのも良かったな~

自分が有利に生きてくように じわじわと。
ずるく。強くなって行く
底の底に漂うのは まるで共犯者のような気配

「君のところは本当に大丈夫かね?」
というフィンチャーの声が聞こえそう

蛇足  ニセ華麗なる独身貴族の私たもーん♪