あと一本会社のブログ記事を書けば9月分の仕事が全部終わるのだが、テーマはだいたい決まっているのにうまく言葉が出てこない。昼過ぎまで頑張っていたがどうも無理そうなので、結果的に本日は現実逃避の日になった。
こういう時は何も考えずにできることをしようと、Huluで昔のドクターXを連続で観ている。
シンプルな勧善懲悪ものは脳ミソへの負担が少なく、かつ気分も晴れるのでとてもよろしい。
ただ、現実はそんなに簡単ではないのに、現実の方をも同じように単純な勧善懲悪の図で脳内処理している人が多く、そんなのを見ていると、そっちは僕にはストレスになる。
「あなたが正義だと思っているその人は、本当に100%正義のひとですか?」
こういう時はテレビを観ていても思いがいろいろなところに飛んで行ったりするのだが、さっきは米倉涼子さんの顔を見ながら、旅先で良く行っていたが突然閉められたお店二軒がその後どうされているかが気になっていた。
一軒は沖縄でちょくちょく行っていたスペインバル。コザ出身の方が経営していて、スペイン現地そのままの小皿料理(タパス)を出すお店で非常に気に入っていた。日本によくあるスパニッシュ、イタリアン、フレンチの境界が少しだけあいまいな部分もあるお店でもあったが、手打ちパスタが美味しい店だった。
ただタパスのスペイン再現度がスペインファンとしてはかなり満足だったのでそれほど気にならなかったし、何よりその手打ちパスタは非常に美味かった。
手打ちなので、パスタの種類も専門的で幅広く。僕の好きなパッパルデッレというパスタもだしている貴重な店だった。パッパルデッレというのはタリアテッレよりもかなり幅広のパスタで、上州の「ひもかわ」くらいと言えば想像しやすいかもしれない。
20数年前、日本にフランスのスーパーマーケットのカルフールが進出した頃はパッパルデッレの乾麺がいつも置いてあり容易に買えたので自宅にいつもストックを置いていたが、カルフールが撤退してイオンになってからは置かれなくなった。
最近だと7~8年前に香港のちょっとお高いスーパーで見つけたので、香港に行く度に購入して持って帰ってきていた。
そのスペインバル発信の情報はインスタグラムだけだったが、僕は以前インスタグラムをやっていなかったので内容は観られなかった。しかし、少し前に細々と始めたので、本日初めて見てみたら「またオープンした際にはここでお知らせします」とメッセージが書かれていたので、それを期待しつつちょくちょく確認しに行こうと思う。
美味しい料理を作られる方なので、何もしていらっしゃらないのだとしたらもったいない。いろいろ事情がおありなんでしょうけど。
もう一軒はずっと前から京都に行くと寄っていた京懐石のお店。そこも数年前にご主人が体調を崩されたらしく、しばらくお休みしますとブログやSNSに記載があり、再開を待っていた。
だがお休みの期間がかなり長くなってしまったためにここ2~3年はチェックしておらず、今日久しぶりにSNSのお知らせを見に行ったら、昨年中頃の日付で、最終的に再開を諦められて廃業されたとのお知らせがあった。
少々値が張るお店ではあったがそれは「自分の財布には」という相対的な話で(笑)、京都に行く前には倹約してご飯とお酒をいただきに行っていた。座ると自然と背筋が伸びる、だけどご主人と奥様の接客が素晴らしく、リラックスできるお店だった。
名古屋でも若い頃からご飯を食べさせてくれている懐石のお店があるが、そういうお店に出入りさせていただくようになって、そのうちお茶の稽古にも行きたいなと思うようになった。懐石はもともとお茶の席の流れの中にあるものだからだ。それぞれの料理の位置づけとか意味とか、そういうものを知りたいと思って。
そういうことで京都ではきちんとした様式美のお料理をいただくところが正式になくなってしまった。元々そのお店を紹介してくれた友人も、京都に行く度に新たにお店を見つけようとしていて、見つけたら知らせてくれることになっているのだが、その店を超えるお店にはまだ出会えていないらしい。
ただひたすら高級ならいいのであれば思い切って奮発さえすればいいのだが、そういうものではないので、それが難しいところですね。
那覇はもう決まったお店はないのだが、国際通りの裏の方のさらに裏の方の農連市場から続く道沿いにレストランがちょこちょこあるので、12月に行く際にはそこを攻めてみたいと思う。以前そのあたりのイタリアンに入ってみたことがあって、そこがなかなか良かったので。
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