検察庁法改正法案について、橋下徹さんの意見がニュースになっていました(中日スポーツ)
橋下さんは
「検察の中立性とかの話ではなく、検事総長が内閣の意向で一年ごとに延長されてそれが3年間続くことに問題がある」
と言っていて、
「法案の中のちょっと一部分に問題があると思うので反対」
と結んでいます。
その通りだと思います。でもこれ、野党の要求と全く同じですね。
でもこのニュースを見ると、橋下さんは
「一部分に問題があるので国家公務員法改正法案に反対」
と言っている様に聞こえます。
今、委員会審議で与党と野党が話し合っているのは
「検事総長の68歳まで定年延長」部分の削除」
を巡ってのことです。
野党は
「検事総長の68歳定年延長部分のみを削除した対案」
を提出しています。
橋下さんが本気で「検事総長定年延長だけ反対」と思っているなら、
「野党の対案に賛成」
と言わないと、結果このままこの法案は成立してしまいます(与党の方が数が多いから)。
橋下さんは「反対」と言いながら、頭の中では色々な計算が働いてこの発言をしている気がします。
※内閣の意向で一年ごと延長出来るのが問題、というのは完全に同意です。
普通に考えても、それじゃ検事総長は内閣の言う事を聞くしかないです。
橋下さんの真意はどうあれ、この
「何を与野党が争っているか」
が不透明な点が色々な誤解を生んでいないでしょうか。
与党側は
「検察官も国家公務員なのだから、一般の国家公務員と同じにしないと不平等になる」
と言って野党の対案を却下しています。
↑
これはおかしいです。
68歳定年の国家公務員はいないのに、検事総長だけそうするのが平等??
そもそも野党は一般検察官の65歳定年延長は了承しています。
こういう話が通ってしまうのは、
野党が
検察庁法改正法案
を含む
国家公務員法改正法案に反対
していると思われているからでは?
(このまま採決となれば野党は反対するしかないですから、結果的に野党は「国家公務員法改正法案に反対」したことになるんですよね。悲惨)
与党が採決前に
「検事総長の68歳定年延長」
部分の削除を認めれば、国家公務員法改正法案も検察庁法改正法案も成立します。
それが1番良いと思うんですが、日本人の大半は「検事総長の68歳定年延長」に賛成なんでしょうか。。