禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

賭けマージャン問題に対する意見を考える

2020-05-22 14:26:28 | 日記
賭けマージャン辞任のニュースが世の中で溢れかえってます。



この問題、つっこみどころ満載で色々な意見が出ています。

主なところをあげると、

「この人が辞めたら重大な問題が発生する」と黒川さんを無理やり定年延長した。その黒川さんが辞任したんだから重大な問題が発生するはず。どんな問題がこれから起こるか政府は説明するべき。
←これは私もぜひ聞きたいです。

・定年延長した政府・法務省の責任は?

・「余人をもって代えられない」のだから、後任人事は不可能じゃないか?

←政府、安倍総理、森法務大臣の責任を追求する意見



・検事長が賭博をしたんだから、検察はちゃんと起訴するべき

・訓告処分は軽すぎる

・7000万もの退職金を払うべきじゃない

←黒川さん個人の処遇に関する意見



・文春報道のタイミング(週明け)と検察庁法改正法案の見送り決定のタイミング(日曜日)からして、政府は賭けマージャン報道を察知したから見送りを決定したんじゃないか?

←法案の可否をその本質と関係なく決める政府に対する批判と、ある意味推理小説的な面白さを掛け合せた意見、というところでしょうか?


その他にも、、

・緊急事態宣言下に3密、ひどい

・ハイヤーで送迎

・産経新聞と朝日新聞の責任問題



などなど、本当につっこみどころ満載です(賭けマージャンなんて皆やってるだろ!なんて記事も見ました笑)。



どの意見もその通りだと思うんですが、私としては最後の産経新聞と朝日新聞の責任問題が気になっています。


正確にいうと責任うんぬんではなく、

新聞記者と検事長が賭けマージャンをやる事が、「取材」として取り扱われている

という点です。




私が最初に賭けマージャン報道を聞いた時に1番思ったことは

検事長が記者とマージャンするのか!

ということでした。記者が政治家と食事するのも「どうなの?」と思うのに、検事長とマージャンしちゃうんだ、、と。

そしてそれが「取材の範囲」として扱われている現状が、とても違和感があるのです。



朝日新聞はマージャンした記者の「勤務時間外の個人的行動」と言っていますが、それが取材だということは否定していません。

産経新聞に至っては当初「取材に関する事にはお答えしません」と回答。


検事長との賭けマージャンを「取材」と言い切っています。


その後も「賭けマージャン」は許されることでは無い、としましたが、賭けてなければ「取材相手とマージャン」は問題ない、と取れる発言をしています。


マージャンをする検事長はダメ、と言いたいのではありません。

検事長がマージャン好きでもパチンコ好きでも構わないと思います。仕事をきちんとすれば。
(ぶっちゃけ、仕事をちゃんとするなら賭けマージャンしたって構わないです)

ただ、「取材する側」と「される側」が食事やマージャンして仲良しになっちゃいけないと思うんです。




私は20代の終わり頃、ワーキングホリデーで1年間カナダにいました。

最初にホームステイした先のカナダ人女性(50代独身)はとても明るくあっけらかんとした人で、私はカタコト英語で彼女と色々な事を話しました。


カナダ人は政治の話が大好きで、政治の話も沢山しました。



「日本では記者が政治家と食事して取材する」

という話をしたとき、彼女はとても驚いていました。

「カナダでそんな事したら記者も政治家も1発でクビだよ!日本ではなんで許されてるの?」

私は前からの慣例であること、それによって大事なスクープをとれることもある、と説明しましたが、彼女は

「癒着して得たスクープなんて私は聞きたくない!」

と全く理解してくれませんでした。
(「癒着」という単語を知らなかったので、やりとりに苦労したのを覚えています)


カナダでは「食事する」だけで癒着とみなされる。そしてそれが殆どの先進国での常識であることをカナダに行って初めて知りました。



日本の政治取材はどうでしょうか。

「番記者」という制度で特定の記者が特定の幹部にべったり貼り付いて取材。

「記者クラブ」という枠を作り、記者クラブ以外の取材は受けない(受けるときもたまにあるけれど)。

各大手新聞社の社長が総理大臣と定期的に会食。



これらは他の先進国から見たら異常なんです。



それもそのはず、日本でも新聞社やテレビ局、果ては政府

「報道の独立性」は民主主義の根幹であり、必ず守らなければならない

と言っています。


「独立性」は公平公正な取材・報道をするためのもののはず。

取材相手と一定の距離を保ち、不正を疑われる行動自体を行わないことは、「独立性」を保つために必要な事なのでは?と私は思うのですが。。


「記者と取材対象者がマージャンなんてとんでもない!」
「これを機に取材のあり方を見直すへきだ!」

という意見はあまり聞かないので、あまり重要と思われてないのでしょうか。。



2020/05/22 国家公務員法の見直し・廃案 まとめ

2020-05-22 10:43:34 | 日記
安倍総理が国家公務員法改正法案について発言しました。




最初このニュースを聞いたとき、

珍しく安倍総理がまともな判断をしてくれて良かった

と思いました。


でも、何かモヤモヤしたものが残りました。それは

この改正法案を今国会に提出したのは誰か?

ということ。



このことはニュースを聞いたとき既に頭にありました。

でも、

国民の声を聞いて悪い所を改めることを否定してはいけないんじゃないか?

これを否定したら他人の意見を受け入れない安倍政権や、反対する事だけが目的のような、時に非生産的となる野党と同じではないか?


という思いが無意識に働いて、「良い事なら歓迎すべき」と考えたのだと思います。


そこでこれまでの国家公務員法改正法案と検察庁法改正法案の見送り・見直し・廃案の流れをまとめながら見直し、このもやもやをもっと確かめようと思いました。



まず、先にも言いましたが

国家公務員法改正法案を今国会に提出したのは誰か?

それは安倍政権です。


そして法案審議日程を十分とることや、森法務大臣の出席などを要求する野党の意見を、自民党の松本内閣委員長が押し切ったため野党は当初欠席のまま審議開始。
採決ありきの強引なスピード運営は

「なぜコロナの只中でこんなに急ぐのか」

「コロナ対策は全然進まないのに」


と大きな批判を浴びました。


みなさんご存知の通り、当時の焦点は検察庁法改正法案でしたが、ここには国家公務員法改正法案も含まれていたんです。
この「束ね法案」政権が決めたこと



野党は国家公務員法改正法案に賛成していたため、ちゃんと審議したとしても国家公務員法改正法案は議題には上がらなかったでしょう。

けれど「審議する時間」自体を与えない運営をした内閣委員会の責任者は内閣で、安倍総理はその長です。


国家公務員法改正法案があっさりと見直し決定するような内容

であって、

検察庁法改正法案も「もうやらなくていい」(安倍総理が言った、と関係者)といえるようなもの

であるなら、

強引な運営で、世間の批判に目もくれず、スピード成立を目指した理由は何だったのか??



更に、遡れば安倍政権は3月13日に65歳への定年延長を閣議決定しています。




3月13日といえばコロナの感染拡大が現実的になりはじめ、東京オリンピックの中止・延期が危ぶまれていた時。諸外国ではロックダウンが既に行われていました。

その最中に閣議決定した事を、1番の責任者である総理大臣がこんなにあっさりと翻していいんでしょうか?



いくら自民党内で影響力のある世耕参議院幹事長が見直しについて発言したからといって、内閣の最高責任者である総理大臣が「やっぱりやめよ」で済ませていいはずないと思うのですが。。


総理が見直しの意思を表明した直後、産経新聞が「国家公務員法の廃案決まる」と報じました。


これ、昨日のニュースです。


国家公務員法改正法案(検察庁法改正法案含む)の見送り(5/18)

から始まり、

→世耕さんの定年見直し発言(5/19)

→黒川さんのマージャン発覚(5/20)

→森法務大臣の処分(5/21)

→安倍総理の見直し発言(5/21)

→改正法案廃止の報道(5/21)


このスピード感、なんなのでしょう。


ちなみに5/21 午後12時31分に、菅官房長官が発言しています。


官房長官は政府のスポークスマンです。このわずか数時間後に国家公務員法改正法案の廃案が決まります。

必要かつ重要な法案って、、







首都圏の緊急事態宣言解除は

2020-05-22 00:43:24 | 日記
無理やり終わらせられた感のある黒川検事長の賭けマージャン問題。

今後は定年延長の閣議決定をした内閣の責任問題、訓告処分で済ませたために発生する7000万円超と言われる退職金などが議論を呼びそうです。



ですが、今回は検察から離れてコロナの話を。緊急事態宣言解除レースの最後を飾る1都1道3県についてです。

、、とおどけて書いてみましたが、私は埼玉県在住なのでもろに当事者です。



埼玉県内のコロナ感染状況は公式発表としては5月に入ってから劇的によくなっていて、ここ数日の新規感染者は多くて5人、今日の新規感染者は1人でした。


人口約734万人から考えれば現時点では「もう大丈夫」と見えますが、、


私の周りだけで言うと、埼玉県民はこの数字を信じていない人が多いです(爆)



その理由は主に以下の2点です。


・埼玉県は今まで色々やらかしているから

・市町村別の感染状況から考えると、検査漏れの感染者がかなりいると思われること




まず最初の今までのやらかしですが、そもそもの最初から埼玉県は虚偽報告をしています。


これには埼玉県民全員がずっこけました。

もともと埼玉県はコロナに対応できる医療機関が少ないと言われていましたが、まさかそれすら過大申告だったとは。

人口734万人で47床。。

この時から一気に埼玉県のコロナ対策は信用出来ない、という雰囲気が生まれます。


その後さらに追い打ちが。


当事者である保健所長が爆弾発言。


その後さらに決定的な追い打ちが。


感染の疑いが濃厚なのにもかかわらず、自宅待機を余儀なくされ死亡したケースが頻発したことが全国に報道されました。

ましてやこれは5月10日の記事です。



それから11日後の今日、

埼玉県は緊急事態宣言解除の目標値を満たしている

と言われて信用できるでしょうか?




そして2つ目の理由の市町村別の感染状況
です。


例として、ここ2日間で埼玉県入間郡越生町で2人の新規陽性者が確認されています。

埼玉県は市町村別のコロナ発生状況マップを毎日更新していて、私は毎日チェックしています。



埼玉県ホームページより



越生町はながらく数少ないコロナ感染者数ゼロの市町村だったのですが、5月に入り初の感染者が確認され、昨日今日で2人の感染者が確認されています。

越生町の人口は約10000人。

10000人のうち3人の感染者。

もし人口が100000人であれば30人の感染者です。



越生町、毛呂山町、ときがわ町のいわゆる埼玉西部3町は自然豊かで感染者数が比較的少ないため、連休中には緊急事態宣言下でありながら県内からかなりの数のアウトドアレジャー客があったという話を聞きました。


数字上、この越生町で感染が拡大している可能性があるのに、そういう個別の案件について県は何も発信しません。


もともと田舎ではコロナに感染したら隣近所から社会的に抹殺されてしまうという恐怖があるため、感染を隠す傾向があることが指摘されています。


埼玉県は南部の東京圏と、それ以外の地方圏が明確に別れているのが特徴の県です。

それを考慮しない県の報道は、埼玉県民から見たら「信用おけない」ものに映っています。少なくとも私のまわりでは。


さいたま市など、「東京圏」の都市部では感染は収束に向かっているかもしれません。

しかし、より郊外の地域では隠れ感染者が今も増えているのではないか?

埼玉県民はそれを心配しています。