禁煙と挫折と政治と

禁煙を目指すブログのはすが、政治の話が多くなってます。禁煙は失敗と再チャレンジを繰り返し継続中。。

オリンピック開催の条件

2021-06-28 10:35:24 | 日記

つい先日緊急事態宣言を解除した直後から増えている新規陽性者数。

 

あまりのコロナ対策のお粗末さと、それでも開催しようとするオリンピックの輪をかけた対策のお粗末さに我慢できず、やめていたブログの更新をまた始めてしまいました。

 

 

 

前回の記事までで、個人的にずっと思っている

 

日本のコロナ対策、特に日々発表される新規陽性者の疑問

 

について書きました。

 

東京の感染者数にひとこと - 禁煙と挫折と政治と

 

新型コロナの考え方の変遷とオリンピック - 禁煙と挫折と政治と

 

 

 

そして今回は

 

オリンピックを開催する条件を満たしていない、数字的な理由がある

 

という事について書こうと思います。

 

 

 

私は、基本的には

 

いかに日本政府のコロナ対策がひどくても、それは元を質せば日本国民全員の責任

 

と思っています。

 

どんなに選挙の方式が悪くても、国民が本気で「変えるべきだ」と思えば変えられるはずですし、悪いと思いながらも「変えない」ことを選んでいるのは(今のところは)「安定」を望む国民の総意なのだと考えます(私個人としては、どんな不利益があろうと自民党は政権からおろすべき、と思いますが)。

 

しかし今回のオリンピックは、ホスト国である日本が「安心・安全」を宣言する以上、他国の選手や関係者全員の「安心・安全」を守る責任があります。

 

これは契約内容うんぬんではなく、「仁義」とか「信用」という「信頼性」の話としてです。

 

日本が「安心・安全」と叫べば叫ぶほど、その「信頼性への責任」は大きくなると思います。

 

 

世界に対して「安心・安全」と言うのはどういうことか?

 

それは、

 

「日本でオリンピックをする間はコロナに感染する事はありませんよ」

 

という意味だと思います。

 

今、さかんに「バブル方式」や「水際対策」が話題になっていますが、私はホスト国として心配するべきは

 

日本にいる間に外国選手・関係者にコロナを感染させないこと

 

なのではないかと思います。

 

 

いま盛んに報道されているのは

 

外国から日本にコロナを持ち込む事を防ぐ

 

事です。

 

 

でも外国、特に他の先進国からみれば「日本」という国は

 

ワクチン接種は途上国並み。しかも検査不足で感染状況が不明。

 

という、まさしく「途上国並み」の国でしかないと思います。

 

 

現在「先進国」と「途上国」という分類を表している数字がまさに「検査数」と「ワクチン接種率」です。

 

 

「検査数」については今までもずっとブログで書いてきました。

 

日本国内で

 

「偽陽性や偽陰性があるから」

 

「全員検査など効率も悪いし、やる意味がない」

 

などと言っている間に、他の先進国では偽反応や効率の悪さなど負の側面をこなしながら検査数を増やし、「完全ではなくても信頼するに足る」国内感染者数や感染状況を可視化してきました。

 

その数字が「1日の検査数50万件(米国)」です。

 

この50万件を達成するために米国ではきっとものすごいお金とマンパワーを要してきたのだと思います。なぜそれだけの負担を負って検査数を増やしたかといえば、

 

「そうする事が必要だったから」

 

なのだと思います。

 

そして他のほとんどの先進国も人口比で同じ規模の検査数を実現しています。

 

それに対して、日本全体での検査数は基本的に示されず、東京都の1日の検査数は1日7000件〜多くて10000件程度。

 

現在、日本の感染者の1/3〜1/4くらいを占める東京の検査数がコレです。

 

 

「それは他国では日本と比べ物にならない数の重傷者・死者が出たからだ」

 

と言う人が必ずいます。

 

それはその通りですが、では日本は検査数を増やさない事で他国よりもコロナの負担が少なく、他国をリードして復活しているでしょうか?

 

結果はノーです。

 

重傷者も死者もずっと少ないハズなのに。

 

 

 

「それは日本人がコロナで大騒ぎし過ぎるせいだ」

 

という人もいます。

 

もしその人達が言うように「コロナはただの風邪」だとしたら、そのただの風邪のために何百億ものお金を費やし、1日に何十万件もの検査をしている他国は「ただの馬鹿」なのでしょうか?

 

最初に書きましたが、日本が完全に他国と隔離されて生きていくならば「ただの風邪」で済ませても良いのかもしれません。

 

しかし現実にはどんなにリモートが進んでもグローバル社会で他国との交わりは必須ですし、更に日本は「オリンピック」を抱えているのです。

 

その日本で「コロナはただの風邪」と言っていたら、他国はどう思うでしょうか?

 

私が思う、日本がオリンピックを開催する条件を満たしていない具体的な数字のひとつが、この「検査数」の差です。

 

 

もし日本人が重傷化する可能性の低い「ファクターX」を持っていたとしたら、無症状の感染者数は逆に多くなっているはずです。

 

そして日本は未だにクラスター対策を中心とした感染把握しかしていないため、症状の出ている人を中心に検査している実情があります。

 

その意味するところは、

 

日本では水面下で感染拡大が進んでいる

 

ということになるのではないか?

 

今年に入ってからの「感染経路不明」の増大は、その裏付けではないか?

 

現状を見る限り、私には他の解釈をすることが出来ません。

 

 

何度も言いますが、オリンピックがなければそれでもいいかもしれません。

 

しかしその状態の日本に他国から数万もの人が来ます。

 

コロナを「ただの風邪」「大騒ぎするな」と言うのであれば、オリンピックは中止するべきです。なぜなら他の国々はそうは思っていないのですから。

 

 

私は「コロナが持ち込まれる」事よりも、「日本からコロナを拡げてしまう」ことの方が心配です。

 

 

そしてもう一つの数字である「ワクチン接種率」。

 

これにも「オリンピックを開催する条件を満たしていない明確な数字」があります。

 

次回はその事を書こうと思います。

 

 

 

 



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