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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』

2011-01-09 23:13:16 | 歴史雑談・感想

このところ東京は晴天続きだけれど寒いです。

さて、NHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』第一回を観たのですが……うーん……
予告編を観て不吉な予感がしていましたが、残念ながらそれは払拭できませんでした。

大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」公式サイト

お市が浅井長政に嫁ぐところから始まり、三姉妹誕生、浅井家滅亡までを(信長と義昭将軍の出会いと確執、比叡山焼き討ちなども途中に挟みつつ)一話で描くとなると、話が駆け足でも仕方ないし、それはそれでうまくまとめていたと思いますが、何しろ三女が「選ばれし者」みたいな扱いなのが解せません。
いや、確かに将来的には徳川将軍家、そして天皇家にまで織田と浅井の血筋を残すことになる人だけれど……
だったら、あの「将来おそるべし」な茶々様に「この者は敵か」とか言われた秀吉が、「ふふふふふ、しからば予言いたしましょう。姫様は将来それがしの子を生むこととなるのですぞ」くらいのことは言ってもよかったんじゃないの?
それは冗談としても、あまりにヒロイン絶対主義みたいな感じで都合良く話が進んで行くのは嫌だなあ。「姫たちの」とあるからには、三姉妹それぞれの「戦国時代」が描かれることとなるはず……ですが。
「戦は嫌じゃ」史観だけで戦国の世を描き切るのは無理な話だし、ヒロイン目線だけでなく、時代に対する俯瞰的な視点もほしいところです。

あと、今回も万福丸は存在自体スルーなのねとか、家康になる前の松平元康がどう見ても信長より年上で貫禄あり過ぎとか、いろいろ微妙な中で、久しぶりにテレビで見る和泉元彌さんの義昭将軍は良かったとか、思うところは多々ありましたが、次週以降も観るかどうかは決めかねております。

関連書籍は現在数多く書店に置かれていますが、江(お督)を主人公とした作品としては、河村恵利さんのマンガもお奨め。
秀吉の政略に流されるままだった少女時代の哀れさより、大御所家康と密やかな攻防を繰り広げる二代将軍夫人としての姿が印象的です。

淡つ江御寮 時代ロマンシリーズ 14 (プリンセスコミックス)
河村 恵利
秋田書店



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