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映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

『センゴク天正記 8』

2010-03-10 23:51:47 | 歴史雑談・感想
センゴク天正記(8) (ヤングマガジンKC)
宮下 英樹
講談社

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宮下英樹・作『センゴク天正記』最新刊。表紙は柴田勝家です。カッコいい!
いわゆる手取川の合戦続行中。上杉軍相手に文字通り背水の陣で、これも文字通り孤軍奮闘する勝家が描かれます。進言が容れられなかった秀吉は途中で帰ってしまいますが、権兵衛を軍目付として置いて行きます。
「そんな戦なかったよ」とも言われる手取川の合戦ですが、殆ど唯一史料に名前の出てくる堀才介という人物(キャラクターのモデルは往年の大横綱輪島です)に光を当て、主人公である権兵衛の活躍もちゃんと描くなど、相変わらずまとめ方がうまいですね。
能登は作者の故郷でもあるとのことで、取り上げられることの少ない(不勉強な私も初めて知りました)七尾城陥落も、愛情を以て描かれています。春王丸殿……(涙)
この手取川編、『週刊ヤングマガジン』今週号(まだ見ていませんが)にて終了したとのこと。不識庵謙信公、「戦こそが天下静謐」とかおっしゃって、最後まで「不思議庵」でした。この後の急逝、そして御舘の乱にはどの程度触れるのでしょうね。
信長様はあまり出て来ませんでしたが、いよいよ松永弾正謀叛の報せなどもはいり、次章ではその辺りも描かれることになるかも知れません。
ところで、この巻で初めて滝川一益に台詞があったような……?ごく初期から登場している割に、これまで口を開いているのを見た記憶がないんですが

一方『月刊ヤングマガジン』連載の『桶狭間戦記』は、若き日の柴田様が登場。林兄弟に信長の弟・信行(信勝)も顔を揃え、稲生の戦いが勃発!……したけれど、あっと言う間に終わってしまったような……
ところで、この信行、キャラクターのモデルはもしかして2月に亡くなった夏夕介さんでしょうか?
追悼記事や関連記事を書いたりした一ファンとしては嬉しい──ということはなく、正直あまり有り難くない気持ちです……

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