昔いた古巣を、ふっと思い出していた。
検索したら、
当時の社長以外全員知らない人たちだった。
さだかでないが、古巣を居場所にしていたのは、
もう、15年も前のことだろうか。
当時の社長も一時、
先輩の専務に社長を譲って、代替わりをしたようだった。
しかし、その代替わり社長は、当時の副社長ではなかった。
ややこしい、
仮に、当時の社長をA、当時の副社長をB、
代替わりした専務だった社長をCとしよう。
当時の副社長Bは、営業力もあり、利益もあげており、
副社長Bの口癖は「社長Aには、社長業をやって貰っている」だった。
何があったんだろう。
随分と世話になったが、最後は迷惑そうだった。
迷惑をかけていたんだろう。
代替わりした専務だった社長Cは、
いまは、社長を退き、隠遁生活のようだ、と聞いた。
一時の社長職で、悠々自適なのか、嫌気がさしたのか、
そんな決めつけることも出来ないことだろう。
飛ぶ鳥の副社長Bは、なんだかで、解雇されたと聞いた。
どうしているのでしょう、か。
同僚たちは、ちりちりばらばらと、寄れば大樹の陰と聞く。
何があったかまでは実は興味がない。
もともとの社長Aの意志で、
なるべくして、そうなったのか、そうしたかったんだろう。
結局は、もともとの社長Aに戻ったようだ。
そんなに、魅力がある生業(なりわい)なのでしょう、か。
自分の儚い夢のため、生計のため、家族のため、なのか。
いやいや、責任というものがあるのだ、だろうか。
社員の若者達は、若者から、歳を重ねていくわけだけど。
何処にもとどまれない我としては、
皆んな(ABCを含む)のことが、
たいそう立派なものにしか、うつるしかない。
侘(わ)びしいも、寂(さ)びしいもない。
えいこせいすい。おごれるものもひさしからずや。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。
よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし。
世の中にある人とすみかと、またかくの如し。
昔から、同じように、くり返されて言われていると云うことは、
無常と言いながら、それが常なんだろう。
世情のアラを探しては、みっともないようにみえて愚痴をこぼす我より、
みっともなくないようにみえて生業に就いているだけ、
皆さん(ABCを含む)は、たいそう立派なものなのでしょうね。
偽装、改竄、疑惑、横領、着服、搾取、収賄、汚職、強請り、集り、
何処を探せばあるのでしょうか。
そこには、名前のない犯罪があるのでしょう。
ワカモノタチハ、どこへ、向かって、行くのだろうか、
そんなにしてまで。
自ら、気づくしかない
では、オトナタチハ。
そこに、オトナタチが居るのなら。
これは、聞いたはなしだ。
「人」という字は、
犬のクチに似ている。
では、
「小人」は、小さな犬のクチで、
「大人」は、大きな犬のクチなのか。
「小人」は、小さく「わん」と吠え、
「大人」は、大きく「わん」と吠える。
ホントに、そうだろうか。
同僚がみなわれよりえらく見ゆる日よ
花を買ひ来て妻としたしむ
(ヌスミク 流木)
おげんきですか、
たのしいですか、
ゆたかですか。
「わん」と吠えてみた。
どんな風に聴こえただろうか。
過去は白紙には、戻せない。