乙一「一ノ瀬ユウナが浮いている」集英社文庫
「死んだ彼女は線香花火を灯すと現れる」なんてオビに書いてある、乙一の最新文庫化作品。軽度の乙一ファンなので文庫化されてから読んだり。文庫化されるまで待っていられるくらいだから、市販のお薬で治るレベルだ。
「死んだ彼女は」とあるように、主人公・遠藤大地の彼女と言っていいかもしれない一ノ瀬ユウナは、本を開くとさっそく死んでしまう。「えっ、もう死ぬのかよ!」と声を出してしまう。普通なら彼女が死んでしまったら、回想シーンや想い出シーンでしか登場できない。
そんなわけで青春の1ページが悲しみに埋め尽くされてしまった遠藤大地とその仲間の物語が続いて行くのだが、50数ページ過ぎて油断していた頃から乙一イリュージョンがはじまってしまう。そうなるともう一気に読むしかない。このあたりの、日常を掻き回すイリュージョン、ゾワっとする現象、ホロリとさせられるシーンなどのミックスされた乙一青春小説が好き。
「死んだ彼女は線香花火を灯すと現れる」なんてオビに書いてある、乙一の最新文庫化作品。軽度の乙一ファンなので文庫化されてから読んだり。文庫化されるまで待っていられるくらいだから、市販のお薬で治るレベルだ。
「死んだ彼女は」とあるように、主人公・遠藤大地の彼女と言っていいかもしれない一ノ瀬ユウナは、本を開くとさっそく死んでしまう。「えっ、もう死ぬのかよ!」と声を出してしまう。普通なら彼女が死んでしまったら、回想シーンや想い出シーンでしか登場できない。
そんなわけで青春の1ページが悲しみに埋め尽くされてしまった遠藤大地とその仲間の物語が続いて行くのだが、50数ページ過ぎて油断していた頃から乙一イリュージョンがはじまってしまう。そうなるともう一気に読むしかない。このあたりの、日常を掻き回すイリュージョン、ゾワっとする現象、ホロリとさせられるシーンなどのミックスされた乙一青春小説が好き。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます