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対決 巨匠たちの日本美術

2008-07-12 23:59:09 | 美術[た]
「対決 巨匠たちの日本美術」@東京国立博物館

 巨匠の作品を勝手に戦わせる企画。あっちの画家よりこっちの画家のが好きだ嫌いだと、多かれ少なかれ、誰でも普通にやっているであろう。それを国立博物館でやってしまおうという企画。似たような作風の作品を見比べられるというのはけっこう面白い。そうするとやはり、あっちはかっこいいなぁ、こっちはいまいちだなぁ、ということになる。

 いちばん気に入ったのは「鶴下絵三十六歌仙和歌巻」 - 俵屋宗達が描いたたくさんの鶴の絵に、本阿弥光悦が文章を書き加えている。光悦の書は、宗達の鶴をよけるでもなく、鶴なんぞどこにある、と言わんばかりに羽ばたく翼の上に文字を躍らせている。達筆すぎて何と書いてあるのかわからないが、羽ばたく鶴と踊る文字のバランスがすごくよかった。

 それから伊藤若冲の「雪中遊禽図」 - 真っ白に雪を被った木の上で、まんまるい目玉で「ボク平気カモ」という顔をしている鴨がかわいかった。

 せっかくなので、展示されていた作品だけで勝手に勝敗を決めてみよう。

  運慶 vs 快慶○ 
 ○雪舟 vs 雪村  
 ○永徳 vs 等伯  
  長次郎 vs 光悦○
 ○宗達 vs 光琳  
 ○仁清 vs 乾山  
  円空 vs 木喰○ 
  大雅 vs 蕪村○
 ○若冲 vs 蕭白  
 ○応挙 vs 芦雪  
 ○歌麿 vs 写楽  
 ○鉄斎 vs 大観  

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