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メタボリズムの未来都市展

2011-10-16 23:25:59 | 美術[ま]
メタボリズムの未来都市展(戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン)@森美術館

 建築のことに詳しいわけでもないけど、なんかこのインパクトのある、大げさな、ほら吹きみたいな建築設計の歴史を見ているとそれだけで楽しい雰囲気。「新陳代謝」:環境に順応する生き物のように姿を変えながら増殖していく建築の名称をメタボリズムというようだ。メタボ検診でアウチが出るのは体内の建造物が増殖しているからである。

 六本木ヒルズの外には新橋にある中銀カプセルタワーのカプセルも展示してある。中には入れないが両側から覗きこめる。カプセルタワーの販促ビデオだかイメージビデオも流れていた。アタッシュケースを提げて颯爽と帰宅するビジネスマン、カプセルに入りデスクでかっこよく仕事の続きを終えて、かっこよくシャワーを浴びて、かっこよくベッドでくつろぐ。ベッドの上でテープから流れるミュージックに合わせてリズムを取っているビジネスマンの枕元では、大きな大きなオープンリールが回っている。ちょっと笑ってしまった(・v・)

 大阪万博の建築エピソードも興味深いし、計画だけでなく実現した建物も一筋縄ではいかない威容を誇っていて面白い。渋谷、新宿、築地などの都市計画のCG映像なども流れていて、物凄い規模の、まさに空中未来都市のような楽園のような東京湾が埋まるほど増殖する都市空間。それを見ながら思ったことは、そこに住んでみたい、ということではなく、うわぁ、移動に時間がかかりそうだな、延々と歩いたら足が疲れそうだな、広いだけ広くて淋しそうだな、こんな海の上のレゴみたいな建物に住みたくないな、きっと引き籠りになって家から出なくなるな、想定外の天変地異が来たらやだな・・・

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