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『TENET』

2020-09-21 22:17:03 | 映画[た]
『テネット』

監督:クリストファー・ノーラン
出演:ジョン・デイビッド・ワシントン/ロバート・パティンソン/エリザベス・デビッキ/ケネス・ブラナー/ディンプル・カパディア/アーロン・テイラー=ジョンソン/ヒメーシュ・パテル/クレマンス・ポエジー/マイケル・ケイン

 久しぶりの映画館は1席置きに使えるように制限されていた。とはいえ田舎なので300席以上ある館内に30人くらいしか入ってなかった。あまりにもソーシャルディスタンス過ぎる。

 「未知なる映像体験」とか「未来が逆行する」とか言われたら見たくなるじゃん。予告映像で見たのは飛行機がビルにめり込むシーン。それを実機で撮影したとか、金かかってることをアピールしていた。それからフィルムの逆回し的な時間を逆行しているシーン。

 クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』でも折り畳まれる建物みたいな不思議なシーンが見られたし、この映画でも、なぜか逆走するクルマとのカーチェイスなど不思議なシーンが見られる。

 いきなりテロシーンから始まるバイオレンス・アクション映画。陰謀まみれの強敵と戦う主人公、世界を救うという壮大な任務を帯びての危機百髪のストーリー展開は楽しくみられる。

 そのかわり、逆走するクルマや後退りする兵士の姿を見ていると、不思議といえば不思議なシーンだけれど、時間軸SF的にこれってどうなの?という気分になってしまう。

 時間を戻れるのなら一旦過去に戻って勝つまでやり直せるからそのうちきっと勝てる。でも時間を遡りながら戦うと勝てるのか? 敵だけ時間を戻っているのなら敵は道路を前から後退してくるか、みるみるうちに後ろへ消え去って行くはずなのに、バックで追走してくるってどゆこと?戻っているのは時間じゃなくてクルマやん?とか思ったり、銃撃しながら後進している兵士がまるで活躍してなさそうに見えたり。

 とはいえ斬新なアイデアを映像に生かすには最適なネタかもしれない。いろんな切り口の時間軸いじりSFが有るほうが無いより人生は楽しい。

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