アートテラーとに~さん主催の「このパブリックアートがすごい!2019」に参加した。天気の良い土曜の午後、赤坂・東京・大手町・霞ケ関・内幸町・新橋のあたりを散歩しながら時々メトロに乗ってパブリックアートを見て回るツアー。アートだらけの丸の内ストリートギャラリーを散歩中、行幸通りに差し掛かると、天皇陛下の即位を祝う祭典のために、皇居に行き交う人たちや警察関係の人たちでごった返していた。晴れているのに陽の当たらないビルの谷間を歩きながら「これなら夏でも札幌より涼しいかも」なんて余計なことを考える。
それはさておき、パブリックアート。見たことのある物件もあるが、説明されないと気がつかないような隠れ家的な物件もあちこちにある。一度でも通ったら気づかない訳がないアレクサンダー・リーバーマンの巨大鉄骨物件、知らないと単なるため池かと思ってしまいそうなレアンドロ・エルリッヒのステンレスの池、いや、そこに池のようなものがあることさえ気づかないかもしれないくらいひっそりとある。
千住博、フンデルトヴァッサー、トーマス・シャノン、椿昇、鈴木康広、三沢厚彦、草間彌生、加藤泉、桑田卓郎、木戸修、金氏徹平、土屋公雄、國府理、長谷京治、淀井敏夫、杉本博司、アレクサンダー・リーバーマン、横山大観、平田五郎、レアンドロ・エルリッヒ、山本一弥 etc
本物の「アンティノウス像」の存在感の微妙さがまた面白い。恵比寿の山種美術館に行く途中に巨大なダビデ像がある。それは本物ではないが道路に面しているので歩いていると割と目につきやすく、初めて見ると「わぉっ!」っと言ってもいい物件だ。それに比べてこの本物の「アンティノウス像」はそれほど巨大なわけでもなく、柱の陰に隠れているので目につきにくく、数回通るだけでは気づかない人もいるかもしれない。もし気づいても「あら何かあるのねぇ」で終わるかもしれない。それが実はローマ時代に作られた本物なのですと言われても「ふ~~~~~ん」って言われそうな雰囲気なのだ。そのビルに勤めている人々はどう思っているのかちょっと気になる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます