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奈良の古寺と仏像展

2010-07-07 22:38:09 | 美術[な]
「平城遷都1300年記念 奈良の古寺と仏像 ~會津八一のうたにのせて~」@三井記念美術館
 
 ぐるっとパスで三井記念美術館。奈良の仏像関係の展覧会へ行った。見上げるようなデカい仏像は来ていないが、小金銅仏から一木彫まで、仏像だけでも46点展示。これら仏像や工芸品に、奈良を旅した明治の歌人、會津八一(アイズヤイチ)の歌を絡めて展示している。予想外にボリューム感があって満足気分。奈良好き、仏像好き、仏像ファン、仏像マニア、仏像フェチ、仏像狂などの人にお勧め。

 中でも一番の満足気分は、東大寺の 《五劫思惟阿弥陀如来座像》 奈良に行ったとき見られなかったので来てくれてありがたい。高さ1mぐらい。しかし芸人のネタヘルメットみたいなデカいアフロ頭を見ると、ありがたいよりなによりおもろくて、つい笑ってしまう。どんぐりみたいな螺髪が生い茂りすぎてるが、これで耳はちゃんと出ているからまたおかしい。
 


 もうひとつ、元興寺の 《如意輪観音》 が小さくまとまっていていい感じ。元興寺も行きそびれたのでラッキー。ゴールドな法輪をもてあそぶ左手、微笑を浮かべているように見える口元、チャラチャラしたデコレーションが付いてなくてシンプルな美しさを感じる。まあ、チャラチャラしたのも好きだけど。
 

 このニョイリンさんの真正面に、長谷寺の 《如意輪観音》 が展示してある。こちらの腕は後世に補修されたものだそうで、頬杖をついている指先は頬に触れてない。肘も立て膝から離れているので「頬杖を突くふりをしている」ニョイリンさん。法輪もなくなっちゃっているので表情もやや元気がなさそうに見える。だいたい同じ大きさの2人のニョイリンさんを比べてみるのも面白いかも。

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