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日本国宝展

2014-10-19 22:48:58 | 美術[な]
「日本国宝展 祈り、信じる力」@東京国立博物館

 119点の国宝と、11の正倉院宝物特別出品から成る国宝展、展示替えあり。「国宝」という響きだけでもうとてつもなく価値のあるものだと感じてしまい、一目見ないと成仏できないとか、見逃したら一生の損とか、思ってしまいがち。でもないか。今回のように100以上の国宝が陳列されていると、確かにすごいものが沢山出ているが、「えっ?これも国宝? このちっこい部品が国宝?」なんてヤツもあるので、全部必死になって見て回らなくても、いい感じに好きなものだけ見られれば満足かなぁなんて思ったりいて。

 そんな中でいちばん見たかったのが、三千院の観音菩薩&勢至菩薩の両脇侍。三千院にはず~~~~~~っと前に一度行ったことがあるが、仏像は見られなかった。京都に行っても三千院は遠いのでなかなか行きづらい。2体の金ぴか野郎がちょっと腰を上げかけて、お迎えに出かけようかな、どしよっかな?という瞬間のありがたい姿のクリアファイルを買ってきたので、これで迷わず成仏できそうだ。

 展示室に聳え立つのは、元興寺極楽坊五重小塔。これは奈良に行ったときに見た。この塔は本物と同じ造りで分解できるということで、5m以上ある五重塔がひょこっと東博の中に出現した感じは面白い。塔に合うサイズの人間フィギュアをたくさん置いてもっとにぎやかにしてみたい。

 法隆寺からは広目天が参加。この広目天が乗っかっている邪鬼がデカイデカイ。それによく見るタイプの邪鬼と違って、なんとなくインカの秘宝展にでもありそうなカエルの彫像みたいで笑ってしまう。これでは邪鬼を踏みつけているというよりも、そういう形の乗り物で移動しているみたいである。

 なにはともあれ、ブラブラと見ていると「日本書紀」なんて書いてあるプレートが目に入ってくる展覧会なので油断はできない。


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