「デ・キリコ展」@東京都美術館
国内では10年ぶりとなるジョルジョ・デ・キリコ展を見てきた。彫刻や舞台衣装などを含めて110点を展示している。会場のエントランス付近がとってもきりこきりこしているアーチ状の柱廊を模してあって、あぁこれから形而上になるんだぁと気分がアガる。
《バラ色の塔のあるイタリア広場》
キリコは自分の作品に「形而上絵画」と名付けた。何を言ってるんだこの人は!?と言いたくなるが、時間、空間、遠近法などいろんなモノがエグいことになっている絵画のことらしい。知らんけど。そんな形而上絵画は後にダリやマグリットなどのシュルレアリストにも多大に影響を与えたようだ。
特徴的イメージのひとつにマヌカン(マネキン)がある。これも年代によって描き方が変化しているが、私のお気に入りは《ヘクトルとアンドロマケ》。目も鼻もないタマゴ頭ながら、なんとなく表情が想像できる。そしてわけのわからない三角定規みたいなモノがバランス良くも悪くも配置されているまとまり感。見ていても不安にはならない。
とってもとっても不安になりそうな《不安を与えるミューズたち》。キリコは求めに応じて同じ構図の作品を何度も描いていたようで、いろんな同じ作品が世界中に散らばっている。私が展覧会で見たものだけでもそれぞれ微妙な違いがある。
2024年:東京都美術館
2014年:パナソニック汐留ミュージアム、
2005年:大丸ミュージアム東京
2000年:Bunkamura ザ・ミュージアム
1989年:小田急グランドギャラリー
今回の図録は2016年のダリ展図録と同じ装丁のハードカバーでデラックスな安心感、大きさも似ているので書棚に並べて置きたくなる。
9月14日から神戸市立博物館に巡回予定。
国内では10年ぶりとなるジョルジョ・デ・キリコ展を見てきた。彫刻や舞台衣装などを含めて110点を展示している。会場のエントランス付近がとってもきりこきりこしているアーチ状の柱廊を模してあって、あぁこれから形而上になるんだぁと気分がアガる。
《バラ色の塔のあるイタリア広場》
キリコは自分の作品に「形而上絵画」と名付けた。何を言ってるんだこの人は!?と言いたくなるが、時間、空間、遠近法などいろんなモノがエグいことになっている絵画のことらしい。知らんけど。そんな形而上絵画は後にダリやマグリットなどのシュルレアリストにも多大に影響を与えたようだ。
特徴的イメージのひとつにマヌカン(マネキン)がある。これも年代によって描き方が変化しているが、私のお気に入りは《ヘクトルとアンドロマケ》。目も鼻もないタマゴ頭ながら、なんとなく表情が想像できる。そしてわけのわからない三角定規みたいなモノがバランス良くも悪くも配置されているまとまり感。見ていても不安にはならない。
とってもとっても不安になりそうな《不安を与えるミューズたち》。キリコは求めに応じて同じ構図の作品を何度も描いていたようで、いろんな同じ作品が世界中に散らばっている。私が展覧会で見たものだけでもそれぞれ微妙な違いがある。
2024年:東京都美術館
2014年:パナソニック汐留ミュージアム、
2005年:大丸ミュージアム東京
2000年:Bunkamura ザ・ミュージアム
1989年:小田急グランドギャラリー
今回の図録は2016年のダリ展図録と同じ装丁のハードカバーでデラックスな安心感、大きさも似ているので書棚に並べて置きたくなる。
9月14日から神戸市立博物館に巡回予定。
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