詩:鉄を持ったあなたへ
その手に 冷たい 鉄の 悲しい物を持って ・・
さぞ 辛かろう ・・
本当 は 本意では ないのでしょう ・・
さぞ 心から 安心 したかろう ・・
その手が 欲しがっている
温かい 温もり を ・・
殺伐とした 景色の中で
その手に 冷たい 鉄の 悲しい物を持って ・・
理想に向かって ・・ 与えられた使命感に燃え
孤独と 闘っている ・・・
その手に あなたが 幼い頃に ・・
大きな 母の手が ・・ 温かく 握られていたことを ・
今 すぐにでも・・ あなたの母 が
あなたが持っている 鉄の代わりに
温かい手で いつまでも 握りしめ ・・
温めてあげたい ・・・ と
殺伐とした 砂漠の 砂の風たち を 止め ・・
あなた の そば へ
手に持つ 冷たいものを 手放して ほしい と
昼 は 太陽の光り となり
夜 は 大地からの 毛布となり
毎日 毎日
何回も 何回も
決して あきらめず
毎日 毎日
何回も 何回も
耳元で 囁いている ・・・
そして 人知れず 流した
あなたの 涙 の ひとしずく を
決して 忘れることなく ・・
信じて 信じて
あなた の 帰り を 待っている よ
裸心全通(らしんとおる:RasinToru)