詩:季節はずれの蝉 裸心全通(RasinToru)
こんな
寒空になってきた
季節はずれ とも
いえる
こんな 真夜中に
寒さに 凍えそうに
なりながら
一匹の蝉 が
微かに 泣いている
それは
なにかを 話かけているようでも
あった
死にそうになりながらも ・・
そんなこと お構いなしのように ・
かすかな音で
小鳥のさえずりのように
静寂の中
語りかけて いる よ
この ことばが すべて 理解できるように
なれれば ・・
君の言いたいこと
君が話したいこと
君が教えてくれていること
君が知らせたいこと
すべてが わかれば ・・
もっと 世界は 楽しいだろうに ・・
凍えて
死にそうになりながらも ・・
そんなこと お構いなしのように ・
愛が 語りかけて いる
裸心全通(RasinToru)