日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

昔のドラマ

2013-10-08 21:41:07 | 日本のドラマ
昔のドラマを見ていると、まず、

1.やたらと煙草をすぱすぱ吸う。
刑事でも平気で吸殻をポイ捨てする。
今だったらクレームがつくな。

2.そのへんの街角でモブシーンを撮影する。
つまり知らぬ間にテレビカメラで撮られて、
全国ネットで顔が電波に乗っちゃうわけで。
これも今なら、個人保護法なんとかでアウト。

本当に彼女なのか?

2013-10-08 07:18:54 | 源氏物語
浮舟は宇治川に身を投げ、ある尼君に助けられます。

「あさき」では、そうなっている。

でも原作では、尼が拾ったのは、
本当に浮舟なのか?が、
いささかのクエスチョンになっています。

おそらくは浮舟なんだろうが、
でもあるいは、まったくの別人かもしれない。
過去に東国で暮らしたことがあるのだけが共通している、
他の女かもしれない。

このあたりの幻想風味が、
なんともいえません。

だいたいが「源氏物語」は、
人称をはっきり書かないことで有名です。
古文のセンセは「使われている敬語で判断しろ」と言いました。

でもどうしてそもそも紫式部は省略したのか。
紙と墨の節約?
怠慢?

では、ない。

物語を女房(侍女)たちが聞いている。
ある女房は「姫君が昔語りをして、それに同情した公達がよよと泣いている」話だと思う。
他のある女房は「公達が昔の話をして、それを聞いた姫君が同情して泣いている」話だと思っている。
主語を曖昧にすることで、
一巻の絵巻物から、
いくつものストーリーがうまれる。
今みたいに近所の本屋に行けば、
雪崩をうつほどの書籍が積まれている時代じゃない。
紫式部はこうやって、
自分の書いた「源氏物語」に、
何倍もの価値を与えたのではないでしょうか。
(このあたりのテクは、「ぼくの地球を守って」と似てますね)

ちらとメインサイトの話をすると、
私の小説のキャラの半分以上は一人称が「俺」なので、
誰がしゃべっているのかわかりにくいことがあります。
ラノベなら、編集のチェックが入るところだ。

実を言えば、書いている作者でさえ、
誰の発言なのか決めかねることがあるのですよ。
いや、ホントに。

でも、ま、
それはそれでいいのですわ。