日日是好日

「アナザー・カントリー」について、実に主観的に書き散らしてます。
たまに身辺の雑記も。

読者とギョクランの傲慢

2013-09-10 22:12:14 | ぼくの地球を守って
まー最後のところは、
ありすとジンパチがくっつくんだろうと。
そう思って読んでいるわけですよ。

輪は何と言っても子供。
8歳の♂と17歳の♀じゃ話にならない。
輪が聞き分けよく身を引いて、
主役タイプの二人でハッピーエンド、と。

ありすが輪に惹かれている描写が、
あれほどあちこち散りばめれらていたにも関わらず!!
勝手に決め込んでいたのです。

君が輪を(シオンを)愛しているはずがない。
そんなのはただの同情だ。

読者はそんなジンパチの(ギョクランの)ことばに、
うんうんと頷く。
でもストーリーが進むにつれて、
頷きはためらいがちになり、
ついには固まってしまう。

いったい、彼(ら)の言葉のどこに、
説得力があったというのか。
考えてみれば、内容は空っぽなんです。
恋敵を悪しざまにののしっているに過ぎない。

ジンパチは輪を「あんな奴」と考えている。
でも読者がジンパチに同調する必然性なんてこれっぽっちもない。

にも関わらず。
読者はジンパチに乗せられてしまうんです。


まれにみる不親切なマンガ、とも言えましょう。
「正しい」人間が一人もいない。
いない、ということを、最初のうちは教えてもくれない。
その他の創造物とは別の意味で、現実世界との境界がぼけます。


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