まんまです。
たとえばシュウカイドウがモクレンに、
「シオンには気を付けた方がいい」と警告します。
モクレンは、
「シュウカイドウとシオンはお友達なのに。
あんな風に言うなんて、シュウカイドウはおかしいわ」
と解釈します。
でも、そうなのか?
シオンは本当に要注意人物なのかもしれない。
あるいはシュウカイドウはモクレンを想っているので、
嫉妬から二人の仲を裂こうとしたのかもしれない。
いったい、本当のところどうなのか?
作者は決定的な方向を教えてくれないのです。
「ぼくの……」にあるのは、キャラの主観だけです。
誰が何を言った。何を考えた。
それらは緻密に、読者の前にさらけ出されます。
でも真実は何なのか。
作者はわざとのように、答えを見せません。
こういうのって、純文学ではよくあるんですよ。
でもマンガでは珍しい。
私は初めて読んだ気がします。
マンガ家は必ず読む者をリードして「あるべき方向に」導こうとします。
自分がすでに出している答えを、読者に、いわば強制する。
「ぼくの……」には、安定したキャラがいない。
あ、この人の感性に乗って読み進めれば大丈夫といっとき思っても、
どこかで裏切られる。
誰にも自分を託せない。
「ぼくの地球を守って」を読むためには、
読者自らが物語の世界に参入するほかない。
だからこそ、人気を博したんでしょうね。
たとえばシュウカイドウがモクレンに、
「シオンには気を付けた方がいい」と警告します。
モクレンは、
「シュウカイドウとシオンはお友達なのに。
あんな風に言うなんて、シュウカイドウはおかしいわ」
と解釈します。
でも、そうなのか?
シオンは本当に要注意人物なのかもしれない。
あるいはシュウカイドウはモクレンを想っているので、
嫉妬から二人の仲を裂こうとしたのかもしれない。
いったい、本当のところどうなのか?
作者は決定的な方向を教えてくれないのです。
「ぼくの……」にあるのは、キャラの主観だけです。
誰が何を言った。何を考えた。
それらは緻密に、読者の前にさらけ出されます。
でも真実は何なのか。
作者はわざとのように、答えを見せません。
こういうのって、純文学ではよくあるんですよ。
でもマンガでは珍しい。
私は初めて読んだ気がします。
マンガ家は必ず読む者をリードして「あるべき方向に」導こうとします。
自分がすでに出している答えを、読者に、いわば強制する。
「ぼくの……」には、安定したキャラがいない。
あ、この人の感性に乗って読み進めれば大丈夫といっとき思っても、
どこかで裏切られる。
誰にも自分を託せない。
「ぼくの地球を守って」を読むためには、
読者自らが物語の世界に参入するほかない。
だからこそ、人気を博したんでしょうね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます