「建売」の広告をみて感じることがあります。
多くは区画整理された住宅地に、夢のような間取りの家。
最近のお手頃な建売だとだいたい1階にLDKと水廻り。
2Fに2~3部屋の個室。
出入口は「片開きドア」。
それ、ほんとうにみなさんの生活にマッチしていますか?
例えば、LDK。
フローリングにソファーを置いて♪
雑誌でみたあの景色を我が家にも、って思いますよね。
でも、実は炬燵大好きだったり、実は座るのが大好きだったり
できれば「ごろん」としたい派だったり。
せっかくのフローリングのリビングにホットカーペット敷いてこたつ置いたりしちゃっていませんか?!
例えば、水廻り。
判を押したように畳2枚分のスペースに
幅75㎝の既製品の洗面化粧台と洗濯機パンが並んでいます。
洗面脱衣室であなたは何をしますか?何をしたいですか?
わたしは、まさに脱衣と歯磨きと洗顔、洗濯と洗濯物を干す準備(ハンガーにかけたり)とアイロンがけがしたい。
化粧(メイク)やドライヤーはしませんし、お風呂あがりに服を着るのは個室に移動してからなので、
タオル以外の着替えを置くスペースはいりません。
あなたはどうですか?
わたしのしたいことは、畳2枚分のスペースでは絶対ではありませんが
狭くて難しい。もっとスペースが必要です。
一方、既製品の洗面化粧台はオーバースペック。
逆に洗濯ものを干す準備のためのハンガーをかけるバーやフックがいります。
例えば、片開きのドア。
ドアって洋風でかっこよく見えます。
でも、あけっぱなしには向いていない建具ですね。
そして開け閉めの動作のスペースが必要。
一方「引戸」は和のイメージ?!かもしれませんが
開け閉め動作のスペースが不要。あけっぱなし向いています。
開口幅もどちらかというと開戸より広くとりやすい。
では、なぜ建売は片開ドアなのか?
答えは簡単。安いから。
一般的に引戸より開き戸のほうがお安いんです。
誤解のないように申し上げると、建売を否定するわけではないんです。
大多数の好みと時代のニーズをとらえ商品がほとんどでしょう。
ただ、ちょっとだけ立ち止まって「それほんとうに自分たちの生活にあってる?」
と考えてみるといいのでは?と思うんです。
そうはいっても注文住宅じゃ高いじゃない!と怒られそうですが、
それは何に対して「高い」のでしょう。
必要なものには、しかるべきお金をかけ
逆に必要じゃないものにはお金をかけない。
そして、自分でできることは自分でする、というハーフビルドという方法だってあります。
固定概念で「注文住宅は高い」と思いこまずに、チャレンジしてみると面白いかも。
宮城・仙台のリフォーム・耐震構法・SE構法の家は さくら工房㈱
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