こんにちは、令和無色です。
今日ももう終わりに近づきつつありますが、
まだやれることはありますから、残りも頑張っていきましょう。
では本題。
{本題}
4日に買った二つの本を金土日曜日に見ていなかったため、
今日の休みを使って「蟹工船」の方を読みました。
といっても、買い物とかしてそんなに時間は確保できなかったけどね。
小説の設定から説明していこうと思います。
舞台は日露戦争より前(作中で日本とロシアでいがみ合う描写がある)
の北海道、その上の方のオホーツク海。
そこで行われていたカニ漁の話。
カニ漁には東北の百姓や鉱山で働いていた人など
さまざまな境遇の持ち主が集まっていた。
稼ぐためにわざわざ北海道まで来たものの、
船での生活は想像を絶するものだった。
おんぼろの船に、劣悪な労働環境
さらにはあまりにひどい低賃金や上層部の仕打ち、
そんな環境で労働者たちは何を感じ、どう立ち向かっていくのかを
描いた作品になっていた。
作品では蟹工船で働く労働者にスポットが当てているが、主人公は存在しない。
目立つ登場人物は多く出てくるが、名前がついていないため、
~~の雑夫(ざつふ)みたいな通り名で出てくる。
しかも職業柄の名前には雑夫や水夫、船員とか
それぞれの関係性が掴みにくかった印象がある。
ざっと小説の設定とかあらすじとか印象とかはこの辺で。
感想に移りたいと思います。
まず話自体が突飛していて想像がつかなかった。
現実での出来事なのか、それともフィクションなのか...
どこで思い出したのか
「闇金で借金返済出来なくて無理やりベーリング海で漁に参加させられる」
みたいな話を読書中に思い出した。
時代背景を全く知らないので、本当にこんなことがあったのか
いささか疑い深い話ですが、”悪徳監督”による労働者への仕打ちとか
オホーツク海の荒れ狂う描写とか、妙にリアリティがある。
はたしてどこまでが創作なのか、少し気になりました。
次に文字だけでは非常にわかりにくい。
例えば、カニ漁をする雑夫が”棚”で寝泊まりしてるとのこと。
二段ベッドの比喩かと思いましたが、書かれた時代に
ベットがあったとは思えないので、あの棚のことなのでしょう。
...え?どゆこと?(´・_・`)
こればかりは自分の想像力では考えられませんでした。
あとウインチって何?
船の場所ってことはわかるんだけど、いまいちどの部分なのかわからない。
小説であるが故の欠点でした。マンガとか映像とかだとわかりやすくて、
内容が頭に入ると思います。
最後に
当時の日本で社会主義や共産主義がはやった
理由がわかったということ。
というのも、昔の日本、というか現在でもそうだが、
封建制というものがかなり根差している。
主と従者という主従関係は、主の命令が絶対であるため
従者の反抗の余地が与えられない。
それが集団を好む日本人であれば、相乗効果が発揮され
力さえあれば、多くの人間を支配することが容易である。
そのためどんなに不満があろうともそれを口に出すことはできず、
集団のなかで息を潜めるしかないのだ。
しかし、どんな人間であっても不満というのはある
だって自分よりも働いてない人間が優遇されてるんだもの(´・ω・`)
そんななかで一石を投じたのが、資本主義相対する社会主義だ。
あらゆる人間が平等に扱われて、仕事量も同じ。
そこには上下関係というものが存在しない。
そりゃ、不遇な人間ほど社会主義に傾倒するのだろう。
しかし、支配者層はそれを嫌がる。
だから社会主義が広まることを恐れた政府、
もっと言えば、飼い犬の首輪を繋ぎとめるために、
1925年治安維持法なるものが施行されたのだろう。
昔は大変だったなぁ(´_ゝ`)
ちょっとここら辺にしておこう。このままだと際限なく続きそう。
どっちがいいかなんて結論は出せないけど、
歴史の勉強とかにつながってて面白かった。
「党生活者」もしっかり読んでいこうと思う。
今日はこの辺で(/・ω・)/