写真は皮革廃棄物洗浄マシン、硬くて汚い皮革廃棄物も3~4時間洗うときれいで柔らかい皮になる/看中国2009/5/22より
http://www.secretchina.com/news/293363.html
写真は回転して皮革廃棄物を洗っている皮革洗浄機の様子
写真は皮革廃棄物を池に浸け込んでいるところ。3~5日間浸しておく、これがゼラチンへの第一歩。
写真は作業者が再度洗浄するか皮革廃棄物を選別している様子。
写真は皮革廃棄物から出来上がった見た目きれいな「垃圾明胶(ゴミゼラチン)」
4月26日、晨園乳業の牛乳にメラミンではなく、皮革加工工場から出る皮革廃棄物を原料とした皮革加水分解物が含まれているとして、同企業の代表ら三名が拘束されている。この皮革廃棄物から作られたものには六価クロムが含まれており、メラミン以上に危険な代物である。同企業の工場は4月4日に閉鎖されている。
この皮革廃棄物を原料とした皮革加水分解物から作られているものがゼラチンであるとして、上記記事で指摘をしている。
皮革廃棄物とは靴や服の皮革工場で端切れになったものや古靴などで、当然ながら、「クロムなめし」がされていれば六価クロムが含まれる。こんなものから作られたゼラチンが工業用であればまだしも、食品用のゼラチンに使われているとすれば、ゾッとする。
食品用としては、ゼリー・マシュマロ・グミ・ヨーグルト・アイスクリーム・クリームチーズ・ハム・ソーセージ・即席めん・焼肉のタレにも利用されている。医薬品としては、カプセル・錠剤・トローチ・湿布薬に使われている。
この皮革廃棄物からのゼラチン製造に関しては、日本には聞えてこないが、中国では古くから指摘をされており、今回の晨園乳業の毒牛乳の添加物としてクローズアップされたことで再び注目されている。
中国で作られる全てのゼラチンがこうした皮革廃棄物から作られる訳ではないが、中国は世界トップクラスの皮革工場として、皮革廃棄物もまたトップクラスなのである。