２００９年１月号 平和と安全へ、過去２ヶ月状況は好転

【写真】「やっと平和によく眠れるだろう」壁には「本当に平和？よく見て」と書いてある
私たちの美しい世界には素晴らしいことがたくさんあるが、平和が欠けている。カクマキャンプの難民たちにとっては、平和をつかのま経験し、それが消えるのを見送るのは驚くことではない。だから、カクマ難民キャンプがここ2ヶ月間、平和をほとんどいつも経験しているのはビッグニュースなのだ。
2008年12月から2009年1月の間、平和はキャンプ全体でほぼいつも保たれた。ある巡査長によると、この時期にカクマでは大きな犯罪はなく、少し盗難事件があった程度だった。
カクマ難民キャンプは過去3年間、ひどい不安定状態にあった。特定できない強盗団の攻撃で難民の財産が略奪されることが頻発し、難民の命が失われることもあった。たとえば、2008年5月13日には、難民2人が別々の事件で撃たれ命を落とした。2008年6月にはまた、ある難民が命を失ったが犯人はわからない。このような問題のせいで、難民たちは惨めな気分になり、怯えた。
2008年7月に、ケニア政府とUNHCRは、キャンプの治安を維持するために、ケニア警察に協力すべく、部隊を補強した。部隊はGSU（一般サービス隊）から集められた。この部隊はすばやい反応で知られるケニア警察の特殊隊である。
GSUが2008年7月に到着して以来、キャンプでは平和と安定が垣間見えるようになった。難民の社会は以前より陽気になり、人々は平和が高まるのを心から喜んだ。
GSUがカクマから去るのはいつの予定かと尋ねられて、巡査長は、GSUが去るとは考えていないと語った。
難民キャンプにはカクマ警察の基地が３箇所ある。警察のパトロールは毎日、難民キャンプ全体をカバーしている。