人道支援活動車が事故に巻き込まれ中学生が死亡
2015年11月3日午後6時35分、キャンプ3で痛ましい事故が起きた。UNHCRの大型トラックが、スピードを出して走行しながら予想外の方向にターンしたせいで、オートバイに衝突し、難民の中学生を死亡させてしまった。
【写真】衝突し死亡事故を起こしたUNHCRの大型トラックック
死亡したジョン・マシュー・オチャラはエチオピアのアヌヤク族の難民で、2011年にエチオピアのガンベーラから避難してきた。故郷で土地の収奪争いが起き、身の安全のためにケニアに来ざるを得なかったのだ。2011年にカクマに到着し(登録番号3098662)、2015年1月にソマリ・バンツー中学校に入学した。同校では彼の死を追悼し、教師の一人はKANEREの取材に対し、「私たちは、とても優秀で礼儀正しい生徒を失ってしまいました」と述べた。
事故当時、UNHCRの大型トラックを使用していたのは、ケニアのキリスト教会全国評議会(NCCK)だった。難民にシェルターを提供している教会主導の組織だ。目撃証言によると、運転は乱暴でスピードも出ていたようだ。「大型トラックがスピードを出しながら誤った方向にターンしたため、事故が起きた。車輪の下にオチャラの体が見えた。瀕死の状態だった」と、目撃者のオバンはKANEREに語ってくれた。
亡くなった男の子の家族の一人オジュールは、ジョンが午後6時45分に事故で死亡したと知らされたと言う。「私は午後7時に事故現場に行き、彼の死体が横たわっているのを見ました」と彼は信じられないといった様子で話していた。
難民のリーダー達によると、人道支援NGOの車の運転手は、オートバイや歩行者など他の利用者のことは考えずに、キャンプ内の道路でいつも暴走行為をしているようだ。キャンプ3のリーダーをしているマリクは、次のように言っている。「NGOの車の運転手たちはいつも、まるで自分が道路の所有者であるかのようにふるまっています」。また、キャンプのコミュニティを通る道路は曲がりくねっていることが多い上、キャンプ全体に適用されるような交通規制もない。
事故を起こした大型トラックの運転手は、NCCKで働いているジョセフという男で、事故が起きた後すぐに逮捕され、後に釈放された。しかし、被害者の家族が警察での調書作成をしたのは、1月半ばになってからだった。また、家族の努力にもかかわらず、この事件については何ら法的追及もなされなかった。被害家族の親類の話によると、警察やUNHCRからは何の補償も法的支援も提供されていない。多くの場合、難民とケニア国家間の刑事事件では法的追及は何も行われないのだ。
【写真】写真提供:KANERE
KANEREではこの事件に関してNCCKのキャンプ職員への取材を試みたが、NCCKは質問には一切答えてくれなかった。
2015年半ばにも、2人の難民の運転手とNGOの大型車の事故があり大勢の人たちにショックを与えた。事故を起こした大型車(登録番号KBX 284U)は、キャンプ内で積極的な支援活動をしている団体、ウィンドルトラストが使用していた。被害にあった2人の難民のうち1人が死亡。もうひとりは命はとりとめたものの身体に深刻な後遺症が残った。
2015年11月3日午後6時35分、キャンプ3で痛ましい事故が起きた。UNHCRの大型トラックが、スピードを出して走行しながら予想外の方向にターンしたせいで、オートバイに衝突し、難民の中学生を死亡させてしまった。
【写真】衝突し死亡事故を起こしたUNHCRの大型トラックック
死亡したジョン・マシュー・オチャラはエチオピアのアヌヤク族の難民で、2011年にエチオピアのガンベーラから避難してきた。故郷で土地の収奪争いが起き、身の安全のためにケニアに来ざるを得なかったのだ。2011年にカクマに到着し(登録番号3098662)、2015年1月にソマリ・バンツー中学校に入学した。同校では彼の死を追悼し、教師の一人はKANEREの取材に対し、「私たちは、とても優秀で礼儀正しい生徒を失ってしまいました」と述べた。
事故当時、UNHCRの大型トラックを使用していたのは、ケニアのキリスト教会全国評議会(NCCK)だった。難民にシェルターを提供している教会主導の組織だ。目撃証言によると、運転は乱暴でスピードも出ていたようだ。「大型トラックがスピードを出しながら誤った方向にターンしたため、事故が起きた。車輪の下にオチャラの体が見えた。瀕死の状態だった」と、目撃者のオバンはKANEREに語ってくれた。
亡くなった男の子の家族の一人オジュールは、ジョンが午後6時45分に事故で死亡したと知らされたと言う。「私は午後7時に事故現場に行き、彼の死体が横たわっているのを見ました」と彼は信じられないといった様子で話していた。
難民のリーダー達によると、人道支援NGOの車の運転手は、オートバイや歩行者など他の利用者のことは考えずに、キャンプ内の道路でいつも暴走行為をしているようだ。キャンプ3のリーダーをしているマリクは、次のように言っている。「NGOの車の運転手たちはいつも、まるで自分が道路の所有者であるかのようにふるまっています」。また、キャンプのコミュニティを通る道路は曲がりくねっていることが多い上、キャンプ全体に適用されるような交通規制もない。
事故を起こした大型トラックの運転手は、NCCKで働いているジョセフという男で、事故が起きた後すぐに逮捕され、後に釈放された。しかし、被害者の家族が警察での調書作成をしたのは、1月半ばになってからだった。また、家族の努力にもかかわらず、この事件については何ら法的追及もなされなかった。被害家族の親類の話によると、警察やUNHCRからは何の補償も法的支援も提供されていない。多くの場合、難民とケニア国家間の刑事事件では法的追及は何も行われないのだ。
【写真】写真提供:KANERE
KANEREではこの事件に関してNCCKのキャンプ職員への取材を試みたが、NCCKは質問には一切答えてくれなかった。
2015年半ばにも、2人の難民の運転手とNGOの大型車の事故があり大勢の人たちにショックを与えた。事故を起こした大型車(登録番号KBX 284U)は、キャンプ内で積極的な支援活動をしている団体、ウィンドルトラストが使用していた。被害にあった2人の難民のうち1人が死亡。もうひとりは命はとりとめたものの身体に深刻な後遺症が残った。
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