今年のテーマ:逃げざるを得なかった人がなんと多いことか!
「世界難民の日」は、追われた祖国を出るしかなかった何百万という男女や子ども達の勇気と決意と希望を讃えるために、2000年に国連により設立された。 この日は、難民がどのような状況に置かれているかを世界中の人に知ってもらうために、捧げられる。難民社会の歴史を思い起こし、安全と保護をもとめて外国に逃げざるを得なかった人たちの悲しい思いを忘れないために。
2012年「世界難民の日」のテーマは「逃げざるを得なかった人がなんと多いことか!」 だった。KANEREはこのテーマを支持するが、「人間倉庫状態の難民がなんと多いことか!」と、言い換えたい。
カクマキャンプは21年前に設立されたが、人間倉庫状態のよい例だ。それぞれ5kmほど離れて3つの大きな居住区域があり、最近では北スーダン、南スーダン、ソマリア、エチオピア、コンゴ民主共和国、ブルンジ、ルワンダ、エリトリア、ウガンダ、タンザニア、コートジボアール、イランからの難民が収容されている。UNHCRによれば、2012年4月の時点でキャンプ人口は96,535人だった。北スーダンと南スーダンでは爆撃、国境紛争、コミュニティー紛争が続いているので、今もカクマには新しい人が到着している。またソマリアではアル・シャバーブ暴徒による暴力的な戦闘や自爆攻撃のために、何千もの女性や子どもが安全を求めて、やむなくケニアの土地にやってくる。 キャンプ人口が6月末には105,000人に達すると思われる。キャンプ住人が故郷に戻ったり他の場所に移住したりする機会はほとんどないので、長期間ここに滞在することになる。
カクマキャンプのナパタ・グランドには、「世界難民の日」を記念して何千もの難民とキャンプ管理者が集まった。しかし多くの難民とキャンプ管理者は、この日の意義を理解しているようには見えず、2012年の最も祝うべきこの日をのんきにすごしただけだった。
祭典が行われるナパタまで、ほとんどの難民は5キロ歩かなければならなかったし、祭典に参加するのに、砂漠の炎天下、立ち通しで待っていなければならなかった。その一方で、人道支援のNGOが日陰に座り、NGO職員には冷たい飲み物が振舞われた。難民は入り口で止められ、ステージで行われていることを一目見ようと、強い日差しにさらされながら立っていた。「これは祝賀会なのか、それとも記念式典なのか。そもそも世界難民の日は誰のためのものなのか」多くの人がこういう思いを抱き続けている。
祭典プログラムは難民グループによる様々な歌やダンスで構成され、その合間に、キャンプ運営委員のスピーチが散りばめられた。住民による劇も披露されたが、それはケニアが国境でいかに難民を歓迎したかという内容だった。難民希望者が救出されるまで、警察がいかに残忍な暴行を加えたかも演じられた。
「今日、我々難民は祖国を逃れてきた頃を思い出した。生き抜くための選択肢が他になかったことはまことに残念だが、UNHCRとケニア政府が支援してくれたことにはとても感謝している」ソマリ難民の指導者はこのイベントについて、こう述べている。
カクマ駐在の難民担当局(DRA)の役人はスピーチの中で、キャンプ内で報告された数件の窃盗事件を例に防犯状況について述べ、平和に暮らすためには、昼夜のパトロールをもっと強化するべきだと強調した。「平和なキャンプを望んでいる。警察の巡回パトロールが始まればすぐに、キャンプ内の窃盗は一掃できる」このキャンプ・マネージャーの言葉だ。
地元NGO「ケニア難民共同体」のマネージャーも、ケニアの難民をもっと保護する必要性があると述べた。「ケニアでは難民に権利を認めている。ケニアに住んでいるからには、彼らが法的に保護されるよう主張する」と、述べている。
2011年にモハメッド・クァシム博士の後を継ぎUNHCRカクマ事務所の新所長となったガイ・アゴグナアン氏は、「世界難民の日」に向けて初めての演説をした。その中で、UNHCRの活動に対する人道支援団体の協力は有難いと述べ、難民ボランティアグループの協力に感謝の意を表明した。このグループは、川底が侵食されカクマ1の難民居住区域が流失するという目下の問題に寄与してきた。「難民コミュニティーの取り組みが功を奏していることはすばらしい。中止になったこのプロジェクトを完了させるために、NGOの諸団体は活動を再会してほしい」と、所長は訴えている。
ナイロビの大都市地域でも、「世界難民の日」の記念式典が執り行われた。ここで難民は地獄の責め苦に遭っている。大多数の難民と難民認定希望者が書類を持っていないのは、警察の虐待に身をさらしているからだ。書類が欲しければ心付けや袖の下を出せと強要されている。ただしケニア政府は、キャンプ内及び都市難民に外国人証明書を交付し難民保護に向けて防護措置を取っている。
キャンプ住民の考えをもっと知りたければ、「コミュニティー・トーキング・ポイント」を開いて「世界難民の日」のホットな話題をお読みください。
「世界難民の日」は、追われた祖国を出るしかなかった何百万という男女や子ども達の勇気と決意と希望を讃えるために、2000年に国連により設立された。 この日は、難民がどのような状況に置かれているかを世界中の人に知ってもらうために、捧げられる。難民社会の歴史を思い起こし、安全と保護をもとめて外国に逃げざるを得なかった人たちの悲しい思いを忘れないために。
2012年「世界難民の日」のテーマは「逃げざるを得なかった人がなんと多いことか!」 だった。KANEREはこのテーマを支持するが、「人間倉庫状態の難民がなんと多いことか!」と、言い換えたい。
カクマキャンプは21年前に設立されたが、人間倉庫状態のよい例だ。それぞれ5kmほど離れて3つの大きな居住区域があり、最近では北スーダン、南スーダン、ソマリア、エチオピア、コンゴ民主共和国、ブルンジ、ルワンダ、エリトリア、ウガンダ、タンザニア、コートジボアール、イランからの難民が収容されている。UNHCRによれば、2012年4月の時点でキャンプ人口は96,535人だった。北スーダンと南スーダンでは爆撃、国境紛争、コミュニティー紛争が続いているので、今もカクマには新しい人が到着している。またソマリアではアル・シャバーブ暴徒による暴力的な戦闘や自爆攻撃のために、何千もの女性や子どもが安全を求めて、やむなくケニアの土地にやってくる。 キャンプ人口が6月末には105,000人に達すると思われる。キャンプ住人が故郷に戻ったり他の場所に移住したりする機会はほとんどないので、長期間ここに滞在することになる。
カクマキャンプのナパタ・グランドには、「世界難民の日」を記念して何千もの難民とキャンプ管理者が集まった。しかし多くの難民とキャンプ管理者は、この日の意義を理解しているようには見えず、2012年の最も祝うべきこの日をのんきにすごしただけだった。
祭典が行われるナパタまで、ほとんどの難民は5キロ歩かなければならなかったし、祭典に参加するのに、砂漠の炎天下、立ち通しで待っていなければならなかった。その一方で、人道支援のNGOが日陰に座り、NGO職員には冷たい飲み物が振舞われた。難民は入り口で止められ、ステージで行われていることを一目見ようと、強い日差しにさらされながら立っていた。「これは祝賀会なのか、それとも記念式典なのか。そもそも世界難民の日は誰のためのものなのか」多くの人がこういう思いを抱き続けている。
祭典プログラムは難民グループによる様々な歌やダンスで構成され、その合間に、キャンプ運営委員のスピーチが散りばめられた。住民による劇も披露されたが、それはケニアが国境でいかに難民を歓迎したかという内容だった。難民希望者が救出されるまで、警察がいかに残忍な暴行を加えたかも演じられた。
「今日、我々難民は祖国を逃れてきた頃を思い出した。生き抜くための選択肢が他になかったことはまことに残念だが、UNHCRとケニア政府が支援してくれたことにはとても感謝している」ソマリ難民の指導者はこのイベントについて、こう述べている。
カクマ駐在の難民担当局(DRA)の役人はスピーチの中で、キャンプ内で報告された数件の窃盗事件を例に防犯状況について述べ、平和に暮らすためには、昼夜のパトロールをもっと強化するべきだと強調した。「平和なキャンプを望んでいる。警察の巡回パトロールが始まればすぐに、キャンプ内の窃盗は一掃できる」このキャンプ・マネージャーの言葉だ。
地元NGO「ケニア難民共同体」のマネージャーも、ケニアの難民をもっと保護する必要性があると述べた。「ケニアでは難民に権利を認めている。ケニアに住んでいるからには、彼らが法的に保護されるよう主張する」と、述べている。
2011年にモハメッド・クァシム博士の後を継ぎUNHCRカクマ事務所の新所長となったガイ・アゴグナアン氏は、「世界難民の日」に向けて初めての演説をした。その中で、UNHCRの活動に対する人道支援団体の協力は有難いと述べ、難民ボランティアグループの協力に感謝の意を表明した。このグループは、川底が侵食されカクマ1の難民居住区域が流失するという目下の問題に寄与してきた。「難民コミュニティーの取り組みが功を奏していることはすばらしい。中止になったこのプロジェクトを完了させるために、NGOの諸団体は活動を再会してほしい」と、所長は訴えている。
ナイロビの大都市地域でも、「世界難民の日」の記念式典が執り行われた。ここで難民は地獄の責め苦に遭っている。大多数の難民と難民認定希望者が書類を持っていないのは、警察の虐待に身をさらしているからだ。書類が欲しければ心付けや袖の下を出せと強要されている。ただしケニア政府は、キャンプ内及び都市難民に外国人証明書を交付し難民保護に向けて防護措置を取っている。
キャンプ住民の考えをもっと知りたければ、「コミュニティー・トーキング・ポイント」を開いて「世界難民の日」のホットな話題をお読みください。
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