ようやくブログ記事と現実の時間がリンクしてきました…(^-^)
象革マネークリップ、
長年愛用されてきたと思われます。
角が全体的に傷んでいます。
ところどころ欠損もみられます。
あと、金具もネジが効かなくなって
ゆるゆるでお札も挟めなくなっています。
どんなに大切に使っても
傷むところは傷むのです。
角が擦りきれた場合、
別の革でふちどりして縫うような
パイピングの修理することが多いです。
今回のお客様も他の修理店でお見積もりされ、そのような修理方法を提案されたようですが、それでは雰囲気がだいぶ変わるということでキャンセル。
アトリエ・アウル、ホームページの象革長財布の修理を見て頂いて遠方よりご依頼頂きました。
最初はパイピングではないあて革の修理方法でお話ししていたところ、お客様のほうに使用されていない象革の長財布があるということで。
その象革長財布を解体し、上の革のみマネークリップのほうにはりかえる…という修理になりました。
裏側(カードケース6枚収納の黒い革)パーツはそのまま使います。
それと、マネークリップ金具の交換も。
↓修理前
↓マネークリップ金具が入っている中央折り目…縫い目が切り取り線となり、ちょっと裂けています。
修理する象革マネークリップと解体して利用する象革長財布
マネークリップ、ばらしました。
未使用長財布、ばらして折り目も伸ばしました。
こういった財布の革はとっても薄くて華奢なのです。糸もしっかり目が締まっているし、ほどきにくいです。
ほんの少しの力でも破れやすいので、道具も使いながら慎重に。
新しいマネークリップ金具
ばらした長財布からマネークリップの大きさにとれる革は1枚~無理して2枚分。
けれどブランドロゴも入った表側のいちばん良い部分を使いたいので…つまり一発勝負(深呼吸)。
↓修理後
ホームページ、まったく更新できてないのに見て頂いて修理も依頼して頂いて感謝です。